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UBS

2014年末から金融業務ブロックチェーン技術の応用に取り組むスイス・UBSは現在、2年の実験を経て得た経験を元に分散型台帳技術(DLT)を活用したトレードファイナンスへの応用に取り組んでいる。

International Business Machine Corpと共同で行なった実験では、トレードファイナンスにおける決済期間が1週間から1時間にまで短縮されたという。基盤のプラットフォームにはHyperledgerを活用し、スマートコントラクトによる業務効率化を図ったとUBSは説明する。

トレードファイナンスにおいては、輸入者と輸出者、決済を仲介する銀行の間で10を超えるステップを経て実施され、例えば信用状取引の場合は、信用状による紙面で行われる。バンク・オブ・アメリカの調べによれば、このようなトレードファイナンスの複雑なプロセスを従来通りに行うと、最低でも5営業日が必要になるという。一連のプロセスにおいては、50%を超える確率で人為的なエラーが発生しているのが現状だ。当然ながら、そうしたエラーを修正するためにも追加コストが掛かり、エラーあたり2500~12500ドル程度の損失が発生しているとのこと。

UBSのシニア・イノベーション・マネージャーを務めるアレックス・バトリン氏は、これをブロックチェーン技術とスマートコントラクトで解決できると踏んでいる。「紙面の書類に依存する多重の取引が行われるトレードファイナンス領域は、(取引を)ストリーミング化するには極めて適している」と、バトリン氏は話した。

トレードファイナンス領域にブロックチェーンを適用する動きは他にもある。日本国内においても、今年2月、オリックス銀行と静岡銀行、NTTデータらが共同で信用状取引のプロトタイプシステムをブロックチェーンで実装した。また、バンク・オブ・アメリカは、9月26~29日に掛けてジュネーブで開催されたSibos 2016の場で、ブロックチェーン技術を応用したトレードファイナンス・ソリューションのデモンストレーションを展示した。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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