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Copay 1.1.0

先月バージョン1.0.0が公開されたばかりのBitPay製、オープンソースのマルチシグネチャHDウォレットCopayが早くもバージョンアップした。

1.1.0では、新機能として「手数料の任意設定」「BIP21準拠のカスタムQRコード生成」「資産のワンクリック解放」「Copayウォレット間の簡易移動」が追加されている。

  • 手数料の任意設定
    最近、ビットコインのネットワークに対して「ストレステスト」と称したトランザクションの大量送信が行われており、十数分で確実に送金したい場合には手数料を任意で設定して送らなければいけない状況が続いている。これを解消するため、最近主流となりつつあるカスタム手数料の設定項目を追加した。Economy(10bits/Kbyte)、Normal(50bits/Kbyte)、Priority(100bits/Kbyte)、Emergency(500bits/Kbyte)の四項目から選ぶことが可能だ。
  • BIP21準拠のカスタムQRコード
    それほど重要ではないが、ビットコインのアマウントやコメントをビットコインアドレスのURIに含めることができるようになった。複数人から同額を徴収したい場合などに、地味に便利な機能だ。
  • 資産のワンクリック解放
    一時的に利用していたビットコインアドレスから他のアドレスへと資産を移動する際、微小のビットコインが残ってしまう現象が起こった経験はないだろうか。繰り返し利用するウォレットならいいが、一回しか使わないウォレットの場合、二桁bits以下が残ってしまうようなことが誰にでも多々あるはずだ。Copayは1.1.0で、手数料を計算した上で残高がちょうどゼロになるように送ることができるワンクリック送金機能を実装した。
  • Copayウォレット間の簡易移動
    Copay内で作成したウォレットならば、「どのウォレットからどのウォレットへといくら送る」という作業を2回のクリックで行うことができるようになった。上の機能と併せてかなり便利な機能。

また、Copayは標準的な機能としてHTML形式のEメール通知を実装。ビットコインを利用した際にメールアドレスに対してHTML通知を送ることができるようになった。

これに伴い、細かな変更として、1.1.1がまもなくリリースされたが、Copayで行われた取引の履歴をcsv形式で出力できるようになった。ウォレットを共同で管理したり、会計的な処理を行いたい事業者や個人にとって、この機能は必要不可欠だ。

Bitcoin Core 0.11.0

昨今のトランザクション・スパムとも言うべき「ストレス・テスト」がビットコインコミュニティを席巻していることが問題視されている。大量の取引はmempoolを圧迫し問題を引き起こす可能性があるため、0.11.0では解決策として、RPCコマンドに「minrelaytxfee」「limitfreerelay」が追加されている。

「minrelaytxfee」は、最小のトランザクション手数料以上を含んだ取引のみを取り込む設定だ。デフォルトの値として “0.00001”が指定されており、0.00001未満の取引手数料のものは無視する設定だ。「limitfreerelay」は、手数料が「minrelaytxfee」で指定した値より少なくても、指定した量だけは許容して取り込むという設定だ。デフォルトは”15”に設定されており、この値を小さくするとmempoolの肥大化を防ぐことが可能となる。

また、注目すべき変更として、「ブロックファイル・プルーニング(選別)」が追加された。これは、読んで字のごとく、30GBと膨らんだビットコインのブロックチェーン情報から必要な分の情報のみを残し、他の情報をメタデータとして保管する機能となっている。最小値は550MBであり、UXTOやブロックのインデックス情報はこれに含まれていない。

現バージョンでは、ウォレットを使用する度にブロックデータの再スキャンを行う必要があるため、プルーニング機能をオンにした状態でウォレットとして利用することは今のところ現実的ではない。近い将来、サポートされるとのこと。これに伴い追加されたコマンドライン「-prune=N」は、MB単位で設定。プルーニングがオンされている場合、RPCコマンド「getblock」「getrawtransaction」が機能しなくなることに注意したい。


参考:
Bitcoin.org : Bitcoin Core version 0.11.0 released
BitPay Blog : New Features for Copay Users in Version 1.1.0

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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