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ギリシャ政府と債権団の金融支援交渉が決裂寸前に終わり、ギリシャ国内の資金流出が急速に起こっている。現地では先週末にはATMに並ぶ人々の様子が見られ、一日に14億ユーロが銀行から引き出されたとも言われている。

また、ギリシャ政府は本日29日より正式に資本規制を導入。銀行は7月6日まで窓口業務を停止し、ATMによる引き出しは一日60ユーロを上限に設定した。オンラインバンキングは手数料ゼロで稼働を続けるが、国外口座への送金は禁止されているとのこと。また、観光客等を考慮し、海外で開かれたキャッシュカードやクレジットカードについてはATMの利用を無制限としているが、AMTのキャッシュ枯渇に加え、犯罪の懸念にも揺れているようだ。

さらに、30日を期限に迫っているIMFの債務15億ユーロがデフォルトに陥る可能性も高まっており、これを受けてか、ヨーロッパに拠点を置くビットコイン取引所のいくつかはビットコインの出来高が増加している様子も見られている。

イギリス・ロンドンに拠点を置くビットコインとゴールドの取引所Vaultoro.comは、この短期間で出来高が124%増加。アクセス元を解析したところ、その多くはギリシャのIPだったことをロイターに伝えた。

また、ビットコインコミュニティの1つ「reddit」では、「How to buy Bitcoin in Greece」というスレッドが立ち、100以上のコメントが付くなど強い関心を示している様子が窺える。ビットコインの対面取引プラットフォーム「ローカルビットコイン」上においてはビットコインを割高でも購入したい人々が多く存在するも、ビットコインを売りたい人々がおらず、マッチングが機能不全に陥っているようだ。

2013年3月から4月にかけてビットコインに起こった700%の高騰は、金融大国キプロスの危機によって引き起こされたものだ。ギリシャとキプロスの状況は異なるものの、金融危機が身近なものだと認識した人々の購買力がビットコインの強気姿勢を保っているようだ。ビットコインの価格は最近の状況を受け、2週間で7%の上昇。現在250ドル前後で留まっている。

ブルームバーグ・マーケットの記者ジョセフ・ヴィーゼンタール氏は本件に呼応し、サトシナカモトの言葉を引用してTweet。多くの支持を得ているようだ。

「管理されたあなたの資産は、もはやあなたのものではない」 – Satoshi Nakamoto


参考:
NY times – Pensioners Queue Outside Banks on 1st Day of Capital Control
Financial Post – Bitcoin is the real winner in Greece crisis

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
monacoin:MTn7hiNovBHyN7gjtvD1Hh7W96Zmghp41B
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