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イーサリアムの考案者であるVitalik Buterinは最近、エコノミストが行なったインタビューの中でイーサリアムの長期的な展望について語った。Vitalikは17歳でビットコインに出会い、若干20歳にしてイーサリアムを発明し、現在も開発に取り組む人物だ。

イーサリアムは、言うなればブロックチェーンのためのプログラミング言語を実装したプラットフォーム。ビットコインにも独自のスクリプト言語が備わっているが、これはセキュリティ上の理由でかなり制限されたもの。イーサリアムでは、チューリング完全なプログラミング言語を実装している。

「ビットコインは、正しいやり方で問題を解決しようとしていないと思う。」と、Vitalik Buterinは語った。「開発者らは、様々なアプリケーションの裏でビットコインを動かそうとしている。十徳ナイフ・プロトコル(解決のためいろいろな機能を盛り込む)のようなもので、あらゆるユースケースに対応しようとしているようだ。」

プレーンなビットコインを用いて問題解決に臨もうとすれば、そのプロトコルの上に複雑なレイヤーを構築することになる。イーサリアムでは、プログラムの仕様さえ把握していれば誰もが自由に利用できる。あとは、人が求めていることをコーディングすることだけ。Vitalikは、「イーサリアムのブロックチェーンでは、開発者の創造性だけが唯一の制約となる」と付け加えた。

そもそも、Vitalik Buterinがビットコインに惹かれたのは、パーミッションレスで完全にオープンなブロックチェーンの仕組みに感銘を受けたからだという。潜在的には、12歳の子供でも現代の金融システムと同等のプラットフォームが構築できる。このアイデアは、当時17歳のVitalikにとってあまりにも魅力的だった。イーサリアムが創りだす未来では、Vitalikのような青年や、さらに若いプログラマによって、自由な発想でオープンソースの金融システムが開発されることになる。つまり、金融のオープンソース化だ。

また、Vitalikはビットコインの未来についても語った。

「失敗するとも、消えてなくなるだろうとも考えていない。しかし、同様に世界のあらゆるものを分散化する、バックボーンになりうるソフトウェアではないことも確かだ。イーサリアムはそうではない。例えば、今存在する、独自の台帳を持つあらゆるアプリケーションは、もはや台帳を持たずにすむようになるかもしれない。つまり、アプリケーションに特化した台帳が必要なくなるかもしれない。」

Vitalikは長期的な目線で見れば、イーサリアムの現状は良い方向に向かっていると答えた。しかしながら、一方で、イーサリアムのための具体的なユースケース、特に、「ブロックチェーンを使用しなければ作れないアプリケーション」は、残念ながら現状存在していないと話した。


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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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