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先週月曜、セカンドマーケット社のビットコイン投資信託(BIT)がFINRAの認定を受けOTCマーケットへ上場したことでビットコインコミュニティは重要なマイルストーンを迎えている。BITは現在、年収2000万円以上、または預金額1億円以上の適格投資家向けの投資信託を提供している。

同社は2013年にサービス開始して以来、上場を待たずして個人投資家を募っていた。これは未上場であっても適格投資家(accredited investor)のみを対象とすれば上場に影響がなく、サービス運営ができるとの判断だろう。また、BITの提供する投資信託では、購入したGBTCに対し1年間のロックアップ期間が設けられており、こういったさまざまな制約を利用することで上場プロセスを迅速化したとセカンドマーケット社CEOであるバリーシルバート氏は述べた。事実、BITはそれ以前よりNASDAQへの上場を目指し運営しているウィンクルボス兄弟のWinkDexよりもはるかに早いスピードで上場させることに成功している。

BITが証券取引委員会に提出したフォームDによると、同社が2013年9月25日にはじめて投資を募って以来、6200万ドル($61,915,960:約75億円)の資金を集めていたことが判明した(同社ホームページ上で公開されている純資産は3700万ドル)。同社の投資信託に参加している適格投資家は191人、これを総額で割ると一人あたり32万ドルずつGBTC(BITのティッカーコード)に投資していることになる。

bit-returnまた、BITが公開している運用レポートでは、2014年12月時点で、188%のリターンが得られたことを報告している。サービス開始時点(2013/9/25)のビットコインの価格は127ドル前後。運用レポート公開時点では360ドル前後で推移していたため、2014年内に66%の下落を見せ最悪の投資だと言われていたにもかかわらず、この数字は確かなものとしてそこに存在している。

ちなみに、フォームDで記載されているAlternative Currency Asset Management, LLC(ACAM)はセカンドマーケット社の完全子会社だそうだ。さらに、提出されたフォームDの興味深い点として、売上高の用途に関し、BIT関係者への特別報酬として一切の費用をとっていないという点だ。GBTCの売買手数料などについても一切の手数料をとらず、管理保管費のみ2%の手数料をとっている。

2014年中期以降はベンチャー投資の時期から、いよいよウォール街の時期へと移行したと言われている。それはBITの上場や、カナダベースの取引所QuadrigaCXのフランクフルト証券取引所への上場、今後数ヶ月の間にNASDAQへと上場すると言われているWinkDexなど、さまざまな要因が折り重なり現実味を増していくことだろう。


 

参考:

UNITED STATES SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION Washington, D.C. 20549 FORM D
Bitcoin Investment Trust Fact Sheet

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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