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本記事はYコンビネータのダルトン・コールドウェル氏のブログにポストされた「Bitcoin adoption in 2015」の日本語訳記事です。コールドウェル氏はYコンビネータのパートナーであり、元imeemの共同創設者兼CEO、更に元App.netの共同創設者兼CEOです。また、スタンフォード大学を卒業し、シンボリックシステムと心理学の学士号を持っています。

bitcoin2015

 Bitcoin Adoption in 2015

ビットコインにおいて、私が最も興味を持ったチャートは、価格ではなくBlockchain.infoの提供する推定USD取引出来高であった:

usd-transaction-volume

私がこのチャートを有用だと感じた理由は、ビットコインの価格変動に関係なく、ネットワークを通じてまともな価値の量の取引が行われているように見えるからだ。

比較のために、ここに同期間のビットコインのUSD市場価格のチャートを添付する:

market-price

また、同期間における毎日の取引数のチャートを添付する:

number-of-transaction-volume

これら3つのチャートから見えてくるものは、2014年において毎日比較的安定したUSD取引が行われたのは、取引量の増加とビットコインの市場価格の低下が相殺された結果であるものと見受けられる。

恐らくこれはすべて単なる偶然の一致であるが、2014年はビットコインを通じた取引額に対し比較的需要の変化がない年だったのではないだろうか。需要に変化がないということはつまり、1) ビットコイン利用者数の取引額が比較的安定している、あるいは 2) ビットコインエコシステムの参加者数の取引額が成長し、しかし他の参加者による使用が減少することで相殺されていることを暗示している。

一体どんなことが、この比較的安定した毎日の取引額を支えているのだろうか。ひとつは、ビットコイン採掘企業が電気代及び他の運用コストをの支払いのために、毎日の収益の一部から清算していることが挙げられる。彼らの電気代及び家賃は、ビットコインの市場価格とは関係がない。また、一部の人々は日常的にモノやサービスを購入するためにビットコインを使用し、現地通貨建てでビットコインを購入あるいは消費を行っている。

オフ・ブロックチェインを経由し生じる価値交換においての成長の見通しについて

私は、エコシステム全体を通した単一のオフ・ブロックチェインサービスの流れにおける売買プレッシャーとほぼ同じように、オン・ブロックチェイン自身でも明確に現れることを我々はまだ期待していると考えている。もしオフ・ブロックチェインサービスがどういうわけか、思いがけず「島」を形成してしまい、オン・ブロックチェインの上で成長を見せずに取引額が増加した場合…、それはいくつかの点でビットコインにとって悪い状況であると言えるだろう。

私は、2015年のUSD取引出来高/日の明確な成長を見ることは極めて重要だと考えている。2015年においてはビットコインの取引額チャートの推移は堅実かつ大体予測可能な速度で上昇していくであろう一方で、ビットコインの価格で何が起こるかは全く検討がつかないが、大幅な上昇を見せるか、下降を見せるかはある程度想像出来る。例えば、人々がある程度の規模で送金のためにビットコインを使用しはじめた場合、我々はUSD取引出来高のグラフでの成長が見て取れるだろう。他方で、需要に変化のない年となれば、エコシステムの参加者にとって有益である可能性は低いだろう。2015年は、何が起こるか非常に興味深い年となるだろう。

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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