2018.07.17 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/7/17 レジスタンスに再チャレンジ、大きな山場を迎える

Written by 真田雅幸

ビットコインの価格は、先週の1BTC=73.7万円から2.2%上昇し1BTC=75.3万円となっています。週の前半は価格が下落し一時70万円を割る場面もありましたが、週末にかけて盛り返してきました。現在、ビットコインの価格は上値が重くなる75万円台で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

ネックラインを越えヘッドアンドショルダーボトム成立なるか

現在ビットコインの価格は、ヘッドアンドショルダーボトムのネックライン付近となる1BTC=75万円台で推移しています。このネックラインを超えると、ショートポジションが解消され価格が大きく上昇するとされています。

ヘッドアンドショルダーボトムは、中央の一番深い谷となるヘッドの両脇に、小さい谷となるショルダーが2つある状態を指します。また谷の始点となる部分がネックライン(レジスタンス)となっており、このラインを超えるとヘッドの高さと同等の価格の上昇が見込まれます。

一方、このネックライン手前ではロングポジションの利食いであったり、ショートポジションの積み上げなどが予想されるため、ネックラインを超えるには強力な価格の上昇圧力が要求されます。

RSIをみると、ここ2ヶ月間でもっとも高い57を記録しています。また前回のネックライン付近から価格が下落した時点より高い数値となっています。RSIからは買いの圧力が強くなっていることが読み取れ、ネックラインを超える可能性も前回より高いと推測されます。
このネックラインを超えることができれば、年初から続いていた弱気相場のトレンドが変わりつつあることも意識されだすため、非常に重要な局面を迎えていると言えるのではないでしょうか。

米Coinbase、証券トークンの取引に向けて大きな前進

サンフランシスコに拠点を構えるCoinbaseが Keystone Capital、Venovate Marketplace、Digital Wealthの三社の買収に成功しました。今回の買収に対し、証券取引委員会(SEC)と金融取引業規制機構(FINRA)が許可したことで、Coinbaseは証券トークンを扱うことができる仮想通貨取引所への道を一歩前進したことになります。

Coinbaseは今までカリフォルニア州の規制に則った営業を行ってきましたが、今後は連邦政府の規制に従って取引所を運営していくことになります。

SECとFINRAからの許可が下りたことで、Coinbaseは証券ブローカー・ディーラー業務や投資顧問業務を行うことができるようになります。今後は、規制の監視下に置かれた取引所でイニシャル・コイン・オファリング(ICO)が発行され、取引されるようになるものと思われます。

一方、ICOトークンを発行することができるイーサリアムでは、ユーザーが増加したことによりネットワークが逼迫し取引手数料が上昇しています。7月2日には1取引に係る平均手数料が5.5ドルにまで高騰し、過去最高レベルを記録しています。今後、イーサリアムを使ったICOが増えると、取引手数料はさらに上昇することになるでしょう。

Coinbaseのような企業が証券トークンの取引所業務から収益をあげようとする一方、ICOの発行母体となるイーサリアムのようなネットワークが大量のトークンを発行し、取引処理を行える段階にはないというのが現状です。

Coinbaseは14日、新たにCardano (ADA)、Basic Attention Token (BAT)、Stellar Lumens (XLM)、Zcash (ZEC)、0x (ZRX)の5つの仮想通貨に関し、上場に向けた調査を開始すると発表しました。上場前に調査を行い、当局との協議を経て上場するか否かを決定するものと思われます。

Bloomberg
Coinbase Blog

BlackRockが仮想通貨市場の調査グループを結成、一方CEOは否定的な発言

世界最大となる700兆円規模の資産運用を行うBlackRockが、仮想通貨市場やブロックチェーンの関連企業を調査するための専門グループを結成したとFinancial Newsが報じました。さらに将来的なビットコインのETF発行の可能性を探っているとしています。

このニュースを受け市場は反応し、ビットコインの価格は1BTC=75万円と前日比で5%ほど上昇しています。

多くのメディアがビットコインの価格の上昇をBlackRockのニュースと紐付ける一方、16日Bloombergのインタビューに答えたBlackRockのLarry Fink最高経営責任者(CEO)は「クライアントが仮想通貨投資に興味があるという話は聞いていない」と発言しています。

Flink氏はブロックチェーンが興味深い技術であると認めましたが、現状、仮想通貨市場への参入を予定していないと話しています。仮想通貨市場では参加者が誰なのかわからないなどの不透明感があることを、BlackRockが参入を予定していない理由の一つとして挙げています。

今回のFinancial Newsが報じた内容とBloombergが報じた内容では、仮想通貨市場に対するBlackRockの見方が大きく異なります。仮想通貨市場では不確かなニュースが流されることも多いため、トレーダーは慎重に情報を読み取ることが必要であるようです。

Financial News
Bloomberg


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