2018.03.28 (Wed) market

週間ビットコイン相場 2018/3/28 ビットコイン下落相場の流れ断ち切れず、さらなる下落のサインも

Written by 真田雅幸

ビットコインの現在の価格は、先週の1BTC=92.9万円から10.4%下落し1BTC=83.2万円となっています。最近の相場は、時折価格が上昇する場面もみられる一方、徐々に上値を切り下げる下降トレンドが継続しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

下降トレンドをさらに下抜けか

ビットコインの価格は、昨年の12月中旬から下落し続けています。2月に1BTC=65万円を記録した後、価格は上昇し始め下落トレンドから抜け出すものと思われていました。しかし上値は非常に重く、価格の上昇を継続させることができない展開が続いています。

昨年の7月から続く下値のトレンドラインに現在再び近づいています。2月に1BTC=65万円を付けた際は、このトレンドラインから価格が上昇しています。一方、現在の弱気相場を鑑みれば、今回このトレンドラインを死守できるかには疑問符が付きます。

仮にトレンドラインを割り込み価格が下落した場合、さらに上値は重くなることが考えられます。その場合、65万円の底値をさらに切り下げる可能性が高くなります。これからの1〜2週間は、今年の上半期のビットコイン相場を占う上で重要な期間と言えるかもしれません。

相場が弱気である一方、ネットワークのファンダメンタルズは強気

昨年12月7日にビットコインは最高値1BTC=240万円を記録しましたが、その後上昇トレンドが反転し現在は、65%下落し1BTC=83万円となっています。相場は低調である一方、ネットワークに関するデータは高水準を保っています。多くのデータは、ビットコインのネットワークが12月時点と比べ大きく改善していることを示しています。

ブロックを掘るためにマイナーが行う計算の量を表すハッシュレートは、昨年の12月から大幅に増えています。12月7日に11,900,000TH/sであったハッシュレートは、現在2.2倍の25,800,000TH/sとなっています。

ハッシュレートの増加は、ネットワークのセキュリティ強化を意味するためファンダメンタルズを表す重要な指標の一つです。またハッシュレートの上昇はマイニング事業への投資が増えている証拠でもあり、将来的な値上がりを期待していることを表しています。

下記は、Mempoolに溜まっている未署名取引数を表しています。昨年12月から1月にかけて大量の未署名取引が溜まっているのが分かります。しかし現在は、Mempoolがほぼ空の状態となっており、取引完了までに要する時間が大幅に短縮されています。


Mempoolに溜まった未署名取引数が減ると取引手数料も減少します。12月に最も取引手数料が高騰していた時期は、一回の取引に平均約50ドルかかっていましたが現在は平均約1ドル程度の手数料となっています。

ビットコインの取引数は大幅に減少しています。12月時点では、最大1ブロック辺り2500取引の処理が行われていました。現在は1200取引と約半分程度に減少しています。一方、昨年の取引手数料の高騰を背景に多くの取引所で、複数の取引を一度に署名するバッチ取引等、ブロックチェーン取引の効率化が進められたことも取引数減少の要因の一つとなっています。また将来的に多くの取引がライトニングネットワークを通じたオフチェーン上で行われることが予想されるため、ブロックチェーン上に記録される取引数は、ファンダメンタルズ的には大きな意味合いを持たなくなる可能性もあります。

昨年のソフトフォークによって実装されたSegwitの浸透度は30%に到達しています。昨年の12月には10%程度でしたから約3倍に伸びています。Segwitは、取引における余分なデータを除外することで、ネットワークへの負荷を減らし取引処理能力を最適化することができる技術です。

仮想通貨市場は、投機性が非常に高く、ネットワークの強度を表すファンダメンタルズが価格へ反映されにくい性質をもっています。一方、現在は昨年末のような市場の過熱感が一旦収まりつつあるため、今後はファンダメンタルズが意識される相場になっていくのかもしれません。


無料メールマガジン

BTCNの最新ニュースを毎日お昼ごろお届けします!