2017.11.30 (Thu) news

ビットコインキャッシュ、2度のハードフォークを含む中期的な開発計画を発表

Written by 真田雅幸

ビットコインキャッシュの主要開発チームは、ビットコインキャッシュのソフトウェア「Bitcoin ABC」のアップグレードのためのロードマップを公表し、プロトコルレベルでのコードの変更を含む、大型の改良計画を発表した。ロードマップによると、2度のハードフォークが予定されており、来年の5月15日と11月15日となっている。

今回の開発には、他のプロジェクトと共同で開発することも発表されており、プロジェクトチームには、Bitcoin Unlimited, Bitprim, nChain, Bitcrust, ElectrumX, Parity, Bitcoin XTが含まれている。

ロードマップによれば、現在の最大8メガバイトのブロックサイズをさらに引き上げる計画がある。ブロックサイズは、今後の開発を進めていく上でテストを重ね、最適なブロックサイズに引き上げられるという。現時点で何メガバイトまで引き上げるのかは発表されていない。

さらに、プロトコルレベルでのアップグレードでは、OP_GROUPがビットコインキャッシュのブロックチェーンに実装される。OP_GROUPはビットコインのスクリプト言語の一つだ。実装することで、イーサリアムのように、ビットコインのブロックチェーン上で代替トークンの発行が可能になる。代替トークンはカラードコインとも呼ばれ、ブロックチェーン上のトークンに用途別に色を付けて、見分けが付くようにする技術が使われている。カラードコインを発行できるようにする事により、一つのトークンから用途別の新たなトークンが生まれる。このことから、ビットコインキャッシュの交換手段としての機能を向上させたい考えだ。

ビットコインキャッシュは、今回のアップグレードでブロックの生成方法も変更する計画がある。新たなブロックの生成方法には、Graphene(グラフェン)と呼ばれる技術の挿入を目指している。ブロックサイズが大きすぎると、ブロックの情報を受取ることができるノードが減ってしまうため、Grapheneは圧縮したブロックを生成し、ネットワークへの負担を軽減させる。

今回の新たなロードマップでは、複数の変更点がみられ、ビットコインキャッシュの「キャッシュ」としての機能を向上させる狙いがある。ビットコインキャッシュは、ビットコインから分岐し誕生していたが、基本的にはビットコインのコピーであったため、世間一般には違いを見分けるのが困難であった。しかし、今回のアップグレードで徐々にビットコインキャッシュの特色が滲み出してきているのではないだろうか。

ビットコインキャッシュは、ブロックチェーン上ですべての取引を記録しようと試みている。ライトニングなどのブロックチェーン以外での取引を可能にする技術の開発を進めているビットコインとは異なる。ビットコインキャッシュは、ビットコインとは全く別の道を歩み初めているということだろう。


BitcoinABC


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