2018.11.05 (Mon) news

EOSはブロックチェーンではなく分散型データベース、研究チームが指摘

Written by 真田雅幸

ブロックチェーンに関するリサーチや検証を行うWhiteblockのEric Lim氏は、EOSのネットワークに関する調査結果を公表した。Lim氏は、EOSはブロックチェーンと呼べるものではなく、分散型データベースだと報告した。

Lim氏はEOSのソフトウェアをコピーし、ネットワークをストレステストしたり、バグが発生したりした際の反応を検証した。また情報の処理能力や取引が完了するまでの時間を数値化し、データ分析を行った。

分析結果によると、EOSは公表されているデータよりも実際の取引の処理能力が大きく劣る。EOSの開発者であるDaniel Larimer氏によると、平均3000トランザクション/秒、最大8000トランザクション/秒とされている。Lim氏によるEOSの取引処理能力のテスト結果は公表されていない。

Lim氏はEOSが取引の検証に暗号技術を活用していないことから、EOSのネットワークをブロックチェーンではなく分散型データベースと表現した。またユーザーがEOSトークンを用いることでネットワーク上のRAMを活用することができるサービスは、インターネット企業が提供するクラウドサービスと本質的には同じだとした。

調査の最後に、EOSは非中央集権的ではなくビザンチン将軍問題に対する耐性もないとされ、ブロックチェーンのネットワーク構成の基礎となるコンセンサス合意形成にも不備があることが報告された。

CCNのインタビューに答えたWhiteblockのCTOを務めるZac Cole氏は、現状のEOSはコミュニティが謳う超高速の取引処理を備えたネットワークとはほど遠く、多くの問題を解決する必要があると話す。

同氏はEOSのネットワークを活用したDappsに関して以下のうように述べた。

「Dappsの開発者はEOSを利用する際の取引手数料が実際には無料ではないことを理解した方がいい。Dappsを可動させるための手数料は開発者自身が負担しなければならない。手数料は非常に高いコストとなり、最終的にはユーザーが負担することになる」

今回の調査はEOSを批判するものではなく、第三者による科学的に検証されたデータをコミュニティに提供し、EOSが直面する問題の解決の糸口にしてほしいとCole氏は考えている。


Whiteblock Blog
CNN
Daniel Larimer Blog


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