2018.06.20 (Wed) column

大企業をトークン化する方法、そしてなぜ株主はトークン化を求めるのか

Written by BTCN編集部

本記事はBigchainDBとOceanProtocolのファウンダーであるTrent McConaghy氏のの翻訳記事です。オリジナルポストは、Mediumのリンクから飛ぶことができます。

トークンはブロックチェーン周りの最新のものである。ブロックチェーンだけでも十分素晴らしいと人々は思っていたが、トークンこそWeb3.0のビジネスモデルだと気付いたのだ。

分散化システムは多くの団体の間で支配を強めてきた。それらはトークン化されているかもしれないし、されていないかもしれない。トークンの恩恵の中で重要なものは、エコシステムの参加者間でインセンティブの向きをそろえることである。それはトークンホルダー間の非ゼロサムゲームなのだ。(そしてトークン発行の棚ぼたを忘れてはならない。もしその道をえらぶのなら。)

これまではスタートアップだけがトークンを発行してきた。しかし大企業はどうだろうか?Facebookをトークン化できるだろうか?AmazonやIBMは?どのようにしたらできるだろうか?その恩恵は何だろうか。

簡単に言うとトークンは大企業を内部から食いつぶすだろう。なぜなら投資家は稼ぐことができ、コミュニティは得をするからだ。企業のように動き出す「クリプト・トライブ(部族)」(Crypto-tribes)ができるだろう。多くの大企業で繰り返されれば、それは株式市場への別れを意味することになる。最終的に、これはイノベーションのジレンマへの新しい反応となる。どのようにしたら大企業は利益を守るという風潮(つまりは現状)と戦えるだろうか?

もっと詳しく見てみよう。

クリプト・トライブ(部族)へのアプローチ

以下は、どの企業にも共通のレシピだ。

  1. トークン化。株がトークンになる。
  2. 分散化。より多くの人々に力を与える。ユーザーが過去・未来の貢献と引き換えにトークンを得る。
  3. コミュニティに溶け込む。時を経て、価値と力がより広がる。

一社、あるいはほんの数社の大企業がこれを実践して、実際に株主に利益をもたらしたら、他の大企業もそれに倣うだろう。最終的に、すべてがクリプト・トライブになる。

Facebookの例

Facebookを例にこのレシピを見て行こう。

ステップ0 現状

Facebookはユーザーと不和である。Facebookの創業者と株主は凄まじい額の金銭を生み出してきた。しかしながらユーザーはそうではない。個人情報とFacebookの肝となるコンテンツで貢献してきているのにもかかわらずだ。これが基本にある敵対意識だ。Facebookには、ユーザーのプライバシーに対するオープネスに偏りがあるのだ。

何十億人というユーザーとその愛着心によって、Facebookはとてつもない力を持つようになった。しかしながら、片手で数えられるほど少ない人々によって支配されている。これは社会にとって危険である。特にその責任をうまく扱うように構成されていない場合においては。

この状況を改善するために様々な提案がなされてきた。裁判所にこれを独占だと訴え、解体させるという案もあった。これは政府の動きの遅いプロセスに頼ったものである。

他のアイデアはブロックチェーンの世界から来た。つまり、何か分散型のものを作ってユーザーを呼び寄せ、ボトムアップでFacebookを追い抜くのである。いくつかの分散型ソーシャルメディアがそのような努力をするのをこれまで見てきたが、これまでのところ成功は限られている。大変なのは、(Facebookから新しいソーシャルメディアに)ネットワークを移住させることだ。それは卵が先か鶏が先かというようなもので、人々は友達がそこにいなければ新しいほうには参加しない。20億の愛着を持ったユーザーを移動するのは実に骨が折れる。

別のやり方がある。何か分散型でかつトークン化したものを作るのだ。これは初期のトークンホルダー=最初のユーザーには友達を呼び込むインセンティブがあるため、うまくいきそうだ。HODLer(何が何でもトークンを手放さないユーザー)はプロモーションする。トークン化がバイラリティーを増すのだ。しかしこれではまだ20億の愛着心を持ったユーザーを持つネットワークを追い越せる保証はない。

これらは、より早く、より洗練された、よりバイラルなネットワークを作って奪還するというアイデアだが、ゼロからはじめることを前提にしている。確かにうまくいくかもしれない。だが私はもう一つ方法があると気付いたのだ。それは内部からトークン化する方法である。どのようなものか見て行こう。

ステップ1 トークン化

このステップでは、Facebookの株(ティッカー:FB)がトークンに変わる。

Facebookの株は約30億株ある。ここではFacebook(会社)がFacebookトークン($FB)をブロックチェーン上で30億枚発行する。

次にFacebookは契約上の合意の下、30億株の同数を$FBに変換する(株→$FB)。あるいは単純に、誰が何株持っているのかを登録するためだけにブロックチェーンを使い始める。デラウェア州では後者を可能にする土壌ができつつある。

どちらのやり方でも、元々のFB株に置き換わった$FBトークンを持つブロックチェーンを手に入れることができる。トークンが証券の役割を担っているのだ。

ステップ2 分散化

ここまでだけでは、トークンのガバナンスは未だFacebook(会社)の手の中にある。そしてまだ1株1トークンである。ステップ2では本当の変化が起こる。力を波及させ、トークンをユーザーにも与えるのだ。

そのためには、以下のことが同時に起こる必要がある。

1. ガバナンスの波及
コミュニティがより支配権を持てるよう、会社のガバナンスを変える。そうすると$FBは単にFacebookという会社によってコントロールされるだけではない。重要な責任はプロトコルのアップデート(APIの変更)とトークンのガバナンス(金融政策)のルールを決めることだ。可能なガバナンス構造はいくつもあり、(1)全てオンチェーンで自動化するというもの(依然として危険である。The DAOの例がある)から(2)伝統的な20以上の管理人によってコントロールされた非営利団体を使うというもの、(3)伝統的非営利組織を最初は使い、徐々に自動化するというもの(IPDBのようで私のお気に入りである)まで様々だ。

2. ブロックチェーンを皆のものにする
誰もがブロックチェーンを読み込め、書き込める。1つのエンティティがすべてのサーバーを実行することはない。これはFacebookの機能性のための重要なプロトコルがオープンであり、トークンが与えられ、使われるところは特にそうであることを意味する(次の2つを参照してほしい)。理想的には、Facebookの全てがオープンソースになることだ。素晴らしいことだと思うだろう?これは空想的な考えではない。オープンソースはこの新しい領域においてFacebookという会社に恩恵を与えてきたのだ。そしてブロックチェーンの世界では、価値があるのはプロトコルであり、実装ではない。

3. 過去の付加価値のためのトークン
Facebook(会社)は30億超の$FBをFacebookの既存ユーザーに対して発行する。ユーザーがFacebookの歴史の中でどれだけインタラクティブであったかによって見返りを決める。ユーザーは過去にした投稿、シェアされた写真、pokeの1つ1つに対して$FBを得ることができる。あるいはもっと現状のビジネスモデルに近いかもしれない。マーケティングの目的のため、ユーザーのデータを使ってもいいかと聞く分散化されたサービスがあるかもれない。

4. 未来の付加価値のためのトークン
Facebook上で価値を生み出す行動に$FBを与えるというルールをFacebookが設定する。例えば、私は写真を投稿するたびに$FBを得られる。 Steemit,、BraveのBasic attention token、userfeedsなど、これをうまくやるための新しい設計実践がある(例えばスパムを避ける)。さらには人々は他の付加価値でトークンを得ることができる。機能を追加したり、そのパフォーマンスを改善したりすることである。

これがなされたら、GDAXやKrakenなどの仮想通貨取引所が$FBを上場させるのは明白である。ステップ1と2でFBの価値は伝統的な取引所(株式市場)から仮想通貨取引所に移ったのだ。

Facebookという会社には何が起きるのだろうか?1つの選択肢は会社を解体することである。これは広義には良いことである。従業員は$FBを所有しているのでネットワークに貢献するインセンティブがあるからだ。ただ、これを収拾させるには枝葉末節に難しい部分があるのも認めなければならない。Facebookという会社のもう1つの選択肢はパブリック$FBブロックチェーンに対するサービスプロバイダーになることである。会社にはサービスを改善するインセンティブがある。なぜなら、そうすることによって従業員の支持のもとにより多くの$FBを稼ぐことができるからである。他の個人や団体もサービスを改善できることにも注目したい。

私の例では、$FBの50%を既存の株主に、50%をユーザーに与えた。他の割合でも可能だったが、半分というのは最初の試みには良いという経験則がある。どちらも桁違いではなく、重箱の隅をつつくような議論を避けることができる。

ステップ3 $FBをコミュニティに溶け込ませる


溶ける時だ。(CC0

このステップは時を経て徐々に起こる。初期には、$FBの半分は既存の株主に所有されていて、半分をユーザーが持っている。時が経つにつれて、ユーザーが$FBトークンを稼ぐか、あるいは不和が少なくなるのでより多くの人々が$FBを買い、よりネットワークが広がるかもしれない。

一生持ち続ける人もいるかもしれない。これらの$FBトークンをHODLするのだ。Facebook過激主義(マキシマリズム)である。初めて耳にしたはずだ。

一体、なぜFacebookの株主がこのスキームを承認するのかと考えるかもしれない。主な理由はこれが「金を生む」からだ!それが普通の株主の主な原動力である。もしFacebookが現在のユーザーとの不和を解消できれば、それは大きな付加価値である。事実、中立的な関係性を構築するだけではなく、ユーザーには価値を付加するインセンティブがあるのだ。さらには、長期計画と善行という悩みの種である年4期の財務諸表からFacebookを開放できるのである。そのかわり、ビジネスとコミュニティの両立という課題も発生する。これだけで2倍以上に価値を押し上げ、元が取れるようになる。ボーナスとして、FB株より$FBのほうが買いやすいことで流動性が改善される。そして最終的には誰もがコードベースを改善できるようになるので、価値を付加する障害も減る。

Amazonの事業単位をトークン化する

ここではAmazonを例に挙げて1つの事業単位をトークン化する。そこには大企業をトークン化するのと同じ結果と恩恵があるが、よりリスクが少ない。

少し話を戻そう。多くの人々がどのようにブロックチェーンとIoT(物のインターネット)技術がサプライチェーンを変えるかということに興奮している。車から薬から知的財産に至るまですべてのサプライチェーンについてだ。既存の不透明な部門に透明性を与え、詐欺を減らすことで保険のコストを抑え、新たなビジネスモデルを切り開くことができる。

しかしながら、この分散化の夢はAmazonという強力な組織によって打ち砕かれるかもしれない。最初はStandard Oil(編注:1870年設立、78年までに90%の石油精製能力を保持、後の1911年に34社に解体)が地球上を支配していた。Amazonは同じパターンを追随している。(確証が欲しいって?ロックフェラーについて読んでからベゾスの言葉を読んでみよう。)

これが意味するのは、新たな分散型サプライチェーンの現職者たちはAmazonとの全面戦争に向かうことになるということだ。誰が勝つかは明白ではないが。

他にも方法はある。強大な組織そのものが分散化するのだ。自らそれを選ぶことによって。

Amazonという強大な組織のためのレシピはFacebookのそれに似ている。大企業を即座に変えることができるだろう。しかしAmazonにはもっとリスクの低い選択肢がある。Amazonは、既に多くの独立した事業単位を持っている。それぞれが独自のAPIを持ち、損益計算書も持っている。事実、この事業ごとのAPIを持つ努力は10年以上前にAWSを生んだまさにそのものである。

以下はAmazonのための低リスクなやり方である。

  1. 事業単位の1つをトークン化し、分散化する。
  2. 1がうまくいったら、他の事業単位に対しても同じことをする。
  3. 全ての事業単位に適用できたら、Amazonはトークン化され、分散化されたことになる。
  4. 時を経て、コミュニティに溶け込んでいく。

さらなる事例

利益がどこにあるのか見て行こう。1つには、大企業がその顧客やもっと広いコミュニティと不和である場合、関係者間のインセンティブの向きをそろえることで最大の利益を得ることができる点だ。以下を見て行こう。

Visaは株主と銀行の利害関係の下にある。常に業者との間には高い手数料で不和であり、何十億ドルもの訴訟につながっている。Visaはトークン化して業者を含めることができるはずだ。これは他のクレジットカード会社にも同様である。

Uberの株主やドライバー、利用者を価値創成のもとにトークンでつなぎ、共有してはどうだろうか。タクシーの手数料もトークン化してみよう。そしてどこに価値が流れるかを取引所に選別させよう。自動運転車はドライバーの利益と相反するだろうか?私の答えはこうだ。ネットワークに両方の選択肢をハードフォークさせれば良い。イノベーションのジレンマについての以下の部分は詳しく述べている。

Twitter、Mediumは素晴らしいソーシャルメディアだ。これは明白である。もし何かを見逃していると感じたら、この記事を読んでほしい。トークン化して次に進もう。

Universal Music、Sony Music、Warner Musicの3大レコード会社はしばしば所属ミュージシャンと不和である。残りの音楽のエコシステムとの不和は言うまでもない。トークン化し、分散化することで、全員の利益の向きをそろえることができる。

Spotify、SoundCloud、Netflix、Getty、Steamなど、音楽から動画、写真、ビデオゲームまですべてのメディア配信、レコメンド、キュレーションプラットフォーム。Spotify、なんでICOじゃないんだ?SoundCloudよ、これが貴方達のビジネスモデルだ。Netflix、君はコミュニティをもっと過激にしよう。Getty、コミュニティに弾みをつけよう。Steam In Token、略してSteamITだ(笑)。

IBM、Microsoft、Intel、銀行など既にブロックチェーンと熱い抱擁を交わしている大企業の皆さま。もうゲームも終盤です。いつやるか?今でしょ!

歴史的先例

大企業をトークン化し、分散化するのは初見では困難なことかもしれない。もしかすると無理に思えるかもしれない。しかしながら、私たちに一歩先を見せてくれる前例もあるのだ。

トークン化された主要部を持つ事業単位。例えば、地球上に存在するすべての航空会社には「航空マイル」プログラムがある。これらの多くがスピンアウトして、独立したビジネスになっている。エアカナダのAeroplanがその一例だ。マイルからチケット販売にいたるまで、こういったアプリケーションのためのブロックチェーン実験がたくさんある。

ビジネスのコアをトークン化したシリーズAステージのスタートアップ。Numeraiは自身のデータサイエンティストのコミュニティへの報酬としてトークンを採用し、ゼロサムゲームを非ゼロサムゲームへと変えた。次にするのは、トークンを分散化することだ。

ビジネスのコアをトークン化したシリーズBステージのスタートアップ。メッセージアプリのKikはKinトークンによって非ゼロサムゲームをエコシステムに取り入れた。

ビジネスのコアをトークン化した大企業。例えば、10年ほど前に大きなクレジットカードベンダーが価値の内部フローをトークン化した(しかし分散化はしなかった)。これにより為替において大きく節約ができるようになり、ネットワーク内の摩擦が解消されたなど、様々な利点があった。

株式市場

1企業がトークン化に成功すると、例えば株主が儲かると、2番目の企業も同じことをする。そして3番目、4番目とそれに続く。我々が知るより早く、ほとんどの大企業が(特に上場企業においては)トークン化され、分散化され、コミュニティに溶け込んでいるかもしれない。

もしかしたら躊躇する大企業もあるかもしれない。あるいはリーダーの中にはそうしない利己的な理由がある人もいるだろう。上場企業がトークン化されるのを待つ必要はないかもしれない。その代わり、コミュニティが十分なアセットを集めたら、単純に(議決権)株式のほとんどを市場で売って企業の支配権を得るかもしれない。そしてそのコミュニティがトークン化され、分散化され、大企業をなくしてしまう。それはドミノ効果である。順序正しく行われ、その企業をトークン化することで、株式市場で次の企業を買うのに十分な富を得ることになる。そしてこれが繰り返される。(ああ、これは乗っ取り屋にとっても新しい視点なのだ…)

どちらにせよ、結果は株式市場にあるすべての大企業がトークン化されることになる。それを選ぼうと選ぶまいとだ。我々の知る伝統的な株式市場は空っぽになるだろう。新たなトークンは仮想通貨取引所で扱われる。当然の結果、取引所に投資するのである。

イノベーションのジレンマ

背景

1990年代の終わりに、私はカナダで学部の研究を仕上げていた。友人の多くはNortelに働きに行ってしまった。当時のカナダ最大のテック企業である。Nortelは電話の機器の提供から、Webが始まったことによりネットワーク機器へと移ったところだった。これがドットコムバブルの最盛期だった。Nortelの評価額は成層圏内にあった。

この評価額をどうやって正当化しようか?Nortelのトップマネージャーのアドバイザーだった私の友人の1人がこの質問を投げかけてきた。もし、どうやっていいかわからないなら、売るのがいいアイデアだ。AOL-Time WarnerやNSI-VeriSignがやったようにね。

あるいは評価額に見合うように頑張ることだ。Nortelはそれを目指していた。しかしながら制約もあった。次の10億ドルをすぐに稼ぐ機会についてしか考慮していなかった。何か目立った変化をもたらすものである。このことによって非線形の新しいことができなくなり(10億ドルとはかけ離れている)、売り上げを減らした(新しい金を生まない)。

ちょうどそのころ、Skypeが設立された。Nortelの反応はというと「小さな市場だね。はいはい。」というものだった。というのは既存の電話事業の収益と重複するからで、「新たな収益を生まない」とした。嫌気がさして私の友人はNortelを辞めて私のスタートアップに参加した。10年後、Nortelは終わった。

事実、評価額が凄まじく高くても、「10億ドルを気にするか、しないか」という制約や、「我々が売り上げを減らすはずがない」という思いは企業の中には存在する。大企業は現状を維持しようとするし、利益を維持しようとする。崩壊による死のリスクの中でもだ。クレイトン・クリステンセンの1997年の著書「イノベーションのジレンマ」はこの問題を扱っている。

ここまでの解決策

クリステンセンの提案は、大企業がスピンアウトし、その動きを妨げることなく、イノベーションを起こさせればいい、というものだった。もしその企業がうまくやって真に大きな収益を上げたとき、大企業側に吸収しなおせばよい。

大企業はこのアプローチを、アクセラレーターやインキュベータープログラムを運営することで、一部制度化してきた。このようにして新しく生まれる大きな収益を上げるスタートアップは、スピンオフでもそうでなくても、大企業の手の届くところにある。

もう1つ解決策はあるが、気の弱いものには向かない。自社のある商品が、別の商品の売上を食うことは頻繁にあり、現在の利益は地に落ちる。アクセル・シュプリンガーがこれをやった。自社の印刷事業をデジタルで食い、その過程の中で、オンライン求人広告の世界的リーダーとなった。現在、71年の歴史にもかかわらず、同社の収益の60%はデジタルによるものである。

新しい解決策

「大企業をトークン化すること」はイノベーションのジレンマへの新しい解である。大企業に変化を受け入れさせるのである。なぜなら大企業はコミュニティとなり、逆(コミュニティが大企業となる)もまた然りだからだ。もしコミュニティに変化を受け入れる勇気があるのなら、意思決定することができる。また重要なのは、もしあるサブグループが同意しなければ、自分のことをやるために分裂してもいい(そう、フォークである)。そうすれば10億ドルは問題ではなくなる。コミュニティはその信条のもと、オリジナルのコミュニティや新しいコミュニティの周りで自己組織化することができる。ETCとETHのように。

他の方法もある。トークン化された大企業にとって、ハードフォークは新たなスピンオフである。

コースの定理

新しいコミュニティはより流動的である。それぞれのトライブ(部族)におけるメンバーシップは何のトークンを持っているかによってほぼ決まる。つまり、どのコミュニティに貢献するインセンティブを感じているかである。

コースの定理とは、1つの組織内でのトランザクションコストが2つの組織間でのそれより大幅に小さいとき、その組織は巨大に成長するというものである。つまり巨大企業である。

しかしブロックチェーンがこれを変える。ブロックチェーンが1つの組織内に対して2つの組織間でのコミュニケーションコストを大幅に減らす。組織の自然な大きさはかなり小さくなる。ひとたび巨大企業がトークン化されると、より小さなエンティティに分かれていくのが自然である。そして必要に応じて改変されるのだ(この立案に関してIan Griggに感謝する)。これは新しい流動的大企業ではないだろうか?


流動的な大企業へ向かって(CC0

ハリウッドは何十年にもわたって似たようなことをやってきた。資本家、プロデューサー、ディレクター、クルー、俳優たちが特定の映画プロジェクトの周りに集められる。彼らは映画を作り、興行収入を作り、次に進む。その集団は映画ごとに異なる。

結論

私が書いてきたことは現実離れしているように聞こえるかもしれない。しかし考えようとする必要がある。そしてその想像のもう少し先には…。

大企業はコミュニティに溶け込む。株式市場は仮想通貨取引所に溶け込む。イノベーションのジレンマのスピンオフは、ハードフォークである。ビジネスの未来は、ハリウッド風に構成される「クリプト・トライブ」にあるのだ。

最後にJ・B・S・ホールデンの言葉を引用する。

未来は我々が想像する以上に奇妙などころか、想像できる以上に奇妙なのだ。

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