2018.06.05 (Tue) news

GMO、7nmプロセスチップを搭載したASIC「GMOminerB2」を発売

Written by 真田雅幸

GMOインターネットグループが6月5日、独自に開発したASIC「GMOminerB2」を発表した。発売価格は1,999ドルで、明日から予約が可能となる。発送は10月末だ。価格については今後変動する可能性があるようだ。

GMOminerB2は、ビットコインやビットコインキャッシュをマイニングすることができるSHA256に対応している。一秒間あたりのハッシュレートは24TH/s(テラハッシュ)となっている。1950Wの電力で稼働するため、電力消費効率は81J/THとなる。

ビットメイン社のAntminerS9iは電力消費効率が94J/THであるため、GMOminerB2の方が16%ほど性能が良い。AntminerS9iの価格は750ドルで、GMOminerB2の1,999ドルより安いのが特徴だ。

GMOminerB2のポイントととしては、一台あたりの必要設置スペースが他社製品の半分のサイズとなっている。またデイジーチェーンと呼ばれるネットワークシステムで、最大32台まで同時に操作が可能になった。このネットワークシステムにより管理コストが最大で55分の1まで抑えられるという。

さらに盗難対策のため、盗まれたGMOminerB2がオンラインにつながると位置情報などが検知できるシステムが搭載されている。マイニング中に機器がオーバーヒートすると自動でハッシュレートを低下させる仕組みも備わった。

販売は明日6日に開催される説明会から開始される。参加者は当初、300名程度を予定していたが、すでに700名程の購入希望者から問い合わせがあったようで、説明会を4回に分けて行うとしている。

GMOminerB2の発売記者会見の場で、GMOインターネット代表取締役会長兼社長グループ代表の熊谷正寿氏は、自社でマイニングASICを開発する意義を以下のように語った。

「ビットコインはインターネットに匹敵する発明です。インターネットは情報の境界線をなくしましたが、ビットコインはお金の境界線をなくすはずです。ビットコインは、金のような資産であることは間違いありません。今後価格の変動が落ち着けば、通貨としても使われるようになると思います」

熊谷代表は、ビットコインのマイニング事業へ参入するにあたり2つの問題を解決したいと考えている。

ひとつ目の問題は、ビットコインの考案者であるナカモト・サトシ氏が描いた非中央集権性がマイニング業界にはないことだ。ビットメイン社のジハン・ウー最高経営責任者(CEO)を尊敬しているとしながらも、ビットメイン社が強力であるがゆえにマイナーが中央集権化していることを危惧していた。

ふたつ目は、モノ作りで経済発展を遂げてきた日本において、ASICを製造している企業が一つもないことを挙げた。これから広がるであろう、インターネットの再来とも言えるビットコインのエコシステムに日本の企業が参入していないことを問題として捉えていた。

マイニング事業とASICの開発へ総額で約100億円近くの投資を行ったGMOグループだが、収益を上げる採算はあるという。仮に開発したASICが売れなかったとしても、自身でマイニングすることができるため、在庫を抱えるリスクもない。

記者会見でマイニングの電気消費による環境への悪影響について聞かれた熊谷代表だが、GMOではグリーンエネルギーを元にした電力しか使っていないとのこと。また個人的にもグリーンエネルギーを使っているマイナーへ、優先的にASICを提供していきたい思いがあると話した。


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