2018.07.03 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/7/3 ビットコイン価格、第3四半期の初めは上昇で始まる

Written by 真田雅幸


ビットコインの価格は、先週の1BTC=68.8万円から6.2%上昇し1BTC=73.3万円となっています。一時、今年最安値となる64.6万円まで下落しましたが、その後、価格は上昇し先週の高値を更新しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

弱気相場で終わった第2四半期、第3四半期は上昇から始まる

今年の第2四半期は上昇から始まり、後半に下落する展開でした。第3四半期の最初の週である今週は、第2四半期をなぞるように上昇して始まっています。

全体の相場観としては、依然として弱気相場が継続しています。上記の日足チャートでは、価格が7日移動平均線(青線)の上で推移しています。しかし中長期の30日移動平均線(細赤線)と125日移動平均線(太赤線)は下向きであるため、強気相場を期待するのは時期尚早でしょう。

強気相場に目線を切り替えるには、価格が30日移動平均線の上を推移し、2週間前の高値圏の75.7万円の緑のラインを超える必要があります。

今週はRSIにダイバージェンスが発生していました。価格は下落しているにも関わらず、RSIは上昇傾向にありました。ショート・ポジションを保持していたトレーダーに対し利食いのサインがでていました。今週は価格が上昇に転じたものの、全体的には弱気相場であるため、ロング・ポジションを新規で持つにはリスクが非常に高かったのではないでしょうか。

中国のマイナーが水害に遭い、ハッシュレートが低下

中国には安価な電力を活用したビットコインのマイナーが多く存在します。そんなマイナーが工場を構える地方のひとつ四川省で今週、連日降り続いた雨により川の水が氾濫し洪水が起きました。

マイニングを行っていた工場が、今回の洪水により大きな被害を被ったと地元メディアのゴールデン・ファイナンスが報じました。被害額の詳細は明らかになっていませんが、数百台規模のマイニング機器が損傷したようです。

大量のマイニング機器がストップしたことで、ビットコインのネットワークに対するハッシュレートが急低下しています。

ハッシュレートは、6月25日に過去最高となる39.7EH/秒を記録しています。しかし30日には36.4EH/秒と下落しています。中国のメディアが6月30日に報じた数日前から大雨が降っていたと仮定すると、工場が被害に遭っていた時期とハッシュレートが下落した時期が重なります。

今回のハッシュレートの下落が四川省の工場の洪水被害によるものであったなら、工場は10%近くもハッシュレートを保持していたことになります。

今年に入りビットコインの価格は下落を続けているため、マイニング収益も右肩下がりとなっています。そのため、収益を確保できなくなったマイナーが事業を停止した可能性も否定できません。他方、長期的にはマイニング効率が高いマイナーが生き残ることで、新規発行のビットコインが市場で売られる数が減少し、価格にはプラスの影響が徐々に出るものと考えられます。

昨年ICOを行ったプロジェクトのメインネットが相次いでローンチ、イーサが売られるシナリオも

イーサリアムを利用してトークンを発行し、販売することで資金調達を行うイニシャル・コイン・オファリング(ICO)が昨年話題になりました。

ユーザーはイーサを購入し、ICOトークンと交換することで新たなプロジェクトへの投資を行います。ICOに参加するためにイーサを購入するという需要が昨年イーサにはありました。しかしこの流れが今年に入り逆流する可能性がでてきています。

Tezos、VeChain、EOS、TRONは立て続けにメインネットのローンチを発表しています。TRONは5月、EOS、VeChain、Tezosは6月にメインネットのローンチを行っています。

いずれも昨年イーサリアムを活用しICOを行っているプロジェクトです。これらのプロジェクトは、自身のメインネットが完成すると、イーサリアム上のICOトークンを凍結し自身のネットワーク上に独自トークンを生成・移行します。

独自トークンをメインネット上に生成した後、開発者はICOの販売時に得たイーサをまず売却し今後の開発資金に充てます。独自トークンを売却することで資金を得ることもできますが、開発者側が独自トークンの価格をあえて下げるようなことはしないでしょう。

つまり昨年行ったブロックチェーン系のICOプロジェクトのメインネットがリリースされるたびにイーサが売られる可能性があるということです。実際EOSのメインネットのローンチ後、開者チームは保有していたイーサを売却しています。

昨年はプロジェクトが資金集めのためにイーサリアムのネットワークに参加する流れがありました。しかし今年に入りプロジェクトが独自のネットワークを立ち上げ、イーサリアムのネットワークから離脱を始めています。今後は、新たなICOプロジェクトがメインネットをローンするたびにイーサには売り圧力がかかるものと予想されます。


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