2018.07.02 (Mon) news

Tezos、メインネットの最終テスト版「ベータネット」をリリース

Written by 真田雅幸

昨年イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を通じ、257億円を集めていたTezosがベータ版ネットワークのローンチを発表した。プロジェクトを主導してきたTezosファンデーションは先週土曜日、ブロックチェーンの最初のブロック「ジェネシスブロック」が生成されたことをコミュニティに対し通知した。

ベータネットは、メインネットへの移行前の最終テストネットワークだ。約3週間後に生成される28,672ブロック目からメインネットに切り替わる予定だ。

Tezosのネットワークでは、新規ブロックをブロックチェーンに追加する作業をマイニングではなくバッキング(Backing)と表現している。ネットワークや取引台帳を守ると言った意味でバッキングが使われる。メインネットと同様の機能を持つベータネットだが、テスト期間であるため、バッキングの成功報酬は支払われない。

ファンデーションはベータネットについて、ネットワークがダウンしたりハードフォークする可能性があることを指摘しており、ユーザーに対して高額のトランザクションを行わないよう注意を呼びかけている。

ファンデーションのRyan Jesperson氏は、今回のローンチを以下のように話す。

「今後のTezosは、コミュニティの裁定に委ねられます。これはプロジェクトの一つのターニングポイントです。我々は新たなイノベーションを成功に導くための開発者、科学者、バリデーター(バッカー)をサポートできることを光栄に思います」

TezosのプロトコルであるDynamic Ledger Solutions(DLS)は、ファンデーションが独自に開発を進めてきたが、今後はGitHub上でオープンソースとしてリリースされる。

Tezosは昨年7月、独自トークンXTZを販売し多くの資金を集めることに成功している。しかし、その後発覚したファンデーション内の分裂により、開発が停滞していた時期があった。

プロトコルを開発していたArthur Breitman氏とKathleen Breitman氏が、資金を管理していたJohann Gevers氏と対立していたことが分裂の主な要因だ。Gevers氏は協議の結果、今年の2月にファンデーションのプレジデントの座を降りている。

開発が停滞してることが公になると、ファンデーションが複数の投資家団体から訴えられるなどの事件も起こった。

Tezosと時を同じくして、VeChainも先週土曜日にメインネットの最終テスト版となるソフトウェアをリリースした。Vechainは、ブロックチェーン上にタグ付けされた商品の移動情報を細かく記録することで、正しい方法で運搬されたかや、商品が本物であることを証明するためのツールとして作られた。

VeChainのネットワークが完全に機能するのは7月を予定しており、今後はイーサリアム上で発行された独自トークンVENを自身のネットワークに移行する作業に入る。

Vechainは、プルーフ・オブ・オーソリティ(PoA)と呼ばれるコンセンサスを採用していおり、創設者のSunny Lu氏によると、PoAは非中央集権と中央集権の両方の性質を持つようだ。

PoAにはコミュニティにより選出された代表者7名が存在し、ユーザーはVENを利用して7名の中のだれかに投票できる仕組みとなっている。Lu氏は、代表者7名の部分が中央集権で、ユーザーの投票プロセスの部分を非中央集権と位置づけている。

ここ数ヶ月の間に昨年ICOを行ったプロジェクトのメインネットのローンチラッシュが続いている。TRONは5月、EOSは6月にそれぞれメインネットをローンチしている。昨年の仮想通貨市場の盛り上がりの最中に巨額の資金を集めたICOプロジェクトのソフトウェアが続々リリースされ始めている。


Tezos Foundation Blog
Coindesk


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