2018.07.25 (Wed) market

仮想通貨市場の価格-流通量に基づくHerfindahl-Hirschman指数等の諸分析(July 25, 2018版)

Written by mineCC

酷暑の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は最近歳のせいか初夏に体調を崩すことが多くなり、今年は仕事の忙しさが相まって絶不調でした!ということで、前回記事より間が空いてしまった点、ご容赦下さい。今回は前月からの変化がシンプルなので、骨子となるデータのみ見ていきます。(データは日本時間7/23取得)

7月下旬の仮想通貨市況と寡占度(Herfindahl-Hirschman指数)

まずは例によって時価総額和とHerfindahl-Hirschman指数(HHI)から示します。データ取得時点で時価総額$10k以上の通貨を対象としており、今回も2016年6月からの推移を示しております(図1)。


図1:2016年6月1日以降の暗号通貨市場全体の時価総額和(上段)とHHI(下段)

時価総額和がどうなるか、先月引いたトレンドラインは赤破線でした(しっかりした根拠があるわけではない)。しかし、その線に乗る気力もなく、ずるずると僅かに下げ基調となっており、時価総額和は約2900億USD。ETFへの期待、そして承認されそうだというタレコミ記事が出ている効果等で、ここから昨年のように気張ってほしいですね。ETFの結果については、下記ツイートとレスにあるように、Federal Registerにpublishされた7/2を起算日として90日までは見ないといけないので、気長に待ちましょう。もっと早く結果が出る可能性は勿論あります。

次に下段、HHIの動きを見てみましょう。先月から単調に増加しており、現在は2500手前となっています。この一年のHHIを振り返ると、およそ1500と2500を支持線としているかのような動きを取っていました。まるで独禁法の企業結合指針を気にしているかのような動き。今年に入ってからは、この1500-2500のレンジ内でHHIは推移しており、現在はその上限に触れそうなところです。メカニズムは分かりませんが、このレンジに収まる動きを続けるならば、そろそろアルトに資金が動くタイミングかも知れません。もし2500を超えるようなBTCの急騰が生じれば、HHI=2500を支持線とした昨年のブル相場が再来する可能性も?

時価総額の順位分布を見てみましょう(図2)。


図2:暗号通貨時価総額分布(当時$10K以上)

今回は、昨年時点で現在の時価総額に近かった11/28時点の分布(緑線)と比較します。緑線が現在の青線より高ランク、すなわち低位の領域でカーブが下に垂れているのは、当時は数千万ドル規模以下の低位通貨が今ほど多くなかったためです。その分、上位通貨、特にBTCが多くの資金を抱えていました。同じ時価総額でも、昨年とはその内訳は全く異なっているのです。

そして先月6/9時点(赤線)と比べるとどうでしょう。ランク1位のBTCと900位以下あたりは先月と変わりませんね。その間はというと、全体的に青線が赤線より下にいます。これはHHIからも見て取れますが、全体的にアルトから資金が抜け、BTCに寄っている事を表しています。


アルトの中でも超低位通貨は今年に入ってから根強い人気を保っているので、昨年11月時点ほどにカーブがスティープになるとは思えませんが、メジャーアルトからBTCへの資金流入が続き、HHI=2500を超える場面も出てきそうですね。BTCが元気になると、界隈全体に活気が溢れるので、ここは一つHHI=2500を超えるような動きを見せて欲しいところです。多少BTCに吸われても、いずれアルトに環流してくるでしょう。

とにかく昨年のような活気を取り戻したいところです。


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