2018.01.10 (Wed) news

仮想通貨トロン ホワイトペーパーにコピペ疑惑

Written by 真田雅幸

中国発の仮想通貨トロンのプロジェクト概要を解説する英語版のホワイトペーパーの一部が、別のプロジェクトのホワイトペーパーからの盗用であるとの疑惑が浮上している。トロンのホワイトペーパーは、FilecoinとIPFSという既存の2つのホワイトペーパーの一部と非常に酷似している部分があるという。今回の疑惑は、FilecoinとIPFSの発明者で開発者のジュアン・ベネット氏によって指摘された。

ホワイトペーパーは、特定の技術や商品の利点を解説することを主な目的として作成されることが多い。ビットコインのホワイトペーパーでは、ブロックチェーンのコンセプトなどが解説されている。それ以来ブロックチェーン技術を使ったプロジェクトやICO(イニシアル・コイン・オファリング)などの解説書としてホワイトペーパーは利用されてきた。最近では、技術的な解説よりも投資家を引きつけるためにプロジェクトをよくみせるために作られたと思われるホワイトペーパーも存在している。

トロンのホワイトペーパーでは、一言一句がコピーされているわけではないが、文章の構成や言い回しがFilecoin/IPFSのホワイトペーパーと酷似している。仮に他のプロジェクトのアイデアを引用しているのであれば、引用元を示すべきだ。学術的な論文の作成にあたり引用元を示さず他人のアイデアを自身のアディアであるかのように表現することは、盗作であり大学などの学術機関では学術性誠意(Academic Integrity)に反すると厳しい罰則が課せられる。


IPFSホワイトペーパー


Tronホワイトペーパー

トロンのホワイトペーパーが盗作であるとの指摘にジャスティン・サンCEOは、英語版のホワイトペーパーはボランティアによる翻訳であり、中国語版がオリジナルであると主張。また日本語版、韓国語版、スペイン語版も同様だと説明した。現在ホワイトペーパーはトロンの公式サイトから削除されている。

トロンのホワイトペーパーによると、インターネット上のデータがGoogle, Apple, FacebookなどのITジャイアント企業に集約されており、企業が無断でデータを利用しているとのこと。トロンのプラットフォームを利用することでコンテンツクリエーターは自身にデータの所有権をもつことが可能となる。トロンが発行するTRXは、プラットフォームを利用する際に必要なトークンだ。TRXの価格は、最近の一ヶ月間で大きく高騰し一時1TRX=0.25ドルを超えたが、現在は大きく価格が下落している。


CNN


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