2017.12.26 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2017/12/26 − ビットコイン最高値から大きく値崩れ

Written by 真田雅幸

今週のビットコインの価格は、最高値の1BTC=230万円から大きく下落しています。ビットコインは、価格を大きく下げても数日で値を戻してきた経緯がありますが、今回は値を戻すまでどの程度の期間を要するのでしょうか。それでは、今週のビットコインのマーケットをレビューしていきます。

bitbank.ccのBTC/JPYチャート

ビットコインの先物取引がCMEに上場(12月18日)

ビットコインの先物取引がCBOEに続きCMEでも上場し、アメリカで2ヶ所目の先物取引所上場となりました。CMEは世界最大の先物取引量を誇り、ビットコインが上場することで、どのように価格が動くのかに注目が集まっていました。一方、上場初日の取引量は注目されたほど多くなく、価格への影響も限定的でした。ビットコインがCBOEに上場した11日、デイリーの価格の上昇率は20%を超え大きな値上がりを記録しました。一方CMEへの上場時は、小幅な価格の下落となりました。先物取引が始まることで、機関投資家などの新たな参加者の増加が期待されていましたが、取引量が少ないことから先物価格が現物価格に大きな影響を及ぼしたとは言いがたい状況となっています。

ビットコインキャッシュが米コインベースに上場(12月19日)

以前よりビットコインキャッシュのコミュニティは、自身が本物のビットコインであると主張しており、ビットコインのコミュニティとは対立構図にありました。そのビットコインキャッシュを米大手取引所のコインベースが取り扱うことを発表し、ビットコインキャッシュの価格は高騰しました。上場後のビットコインコインキャッシュの価格は、2日間で1BCH=20万円程から50万円に到達し、2倍以上も上昇しました。この価格の変動と反比例するようにビットコインの価格は下落を始めました。コミュニティの対立構図上、ビットコインにとっては売り材料になったのでないでしょうか。

bitbank.ccのBCC/JPY(BCH/JPY)チャート

ビットコインの送金手数料高騰が価格の下落に起因

ビットコインの価格の上昇とともに送金手数料が上昇しました。ビットコインの構造上、価格が上昇すればフィアット建ての送金手数料は上昇します。これはブロックチェーンの構造上どの仮想通貨にも言えることです。ビットコインの場合、ユーザーが急激に増え取引を管理するMempoolにトランザクションが多く溜まってしまったことで、さらに手数料は高騰しました。一方、1トランザクションあたりのブロック使用率を下げるSegwitのアップグレードは、全体の取引の約10%と進んでおらず、取引処理の遅延を解消するに至っていません。ビットコインの取引手数料が高騰したことで、多くの取引を行うユーザーのユーザービリティが大きく低下し、今回の価格の下落を招いた要因となっています。ビットコインのトランザクションの開発には、ライトニングネットワークなどのブロックチェーン外のセカンドレイヤー上で取引を行う解決方法があり、効率化のための実装が待たれています。今後のビットコインの価格の上昇には、トランザクションコストをどれだけ下げることができるかが、とても重要なファクターとなるでしょう。20日前後から多くのトランザクションのペンディングが発生し、最大で約20万件程のトランザクションが未認証でmempoolに溜まっている状態にありました。その結果、取引手数料は高騰しビットコインの価格は下落しました。手数料は23日頃にピークを迎えその後は減少しています。現在はピークの時の半分以下となっています。

リップルが高騰、ビットコインの取引手数料の高騰の裏で

bitbank.ccのXRP/JPYチャート

ビットコインの取引手数料の高さを背景に、手数料の安さと取引完了の速さを売りにするリップル(XRP)の価格が高騰しました。ビットコインの価格の下落を尻目にリップルは、1XRP=100円の大台のレジスタンスラインを超えると一気に150円付近まで価格が上昇しました。ビットコインの手数料が上昇したことで、リップルの送金ツールとしての需要が増加しました。取引所間でアービトラージを行うトレーダーにとっては、XRPを重宝した一週間だったのではないでしょうか。ユーザーが増えるとネットワークが圧迫され、手数料が上がるブロックチェーンを使用するビットコインと比べ、リップルは独自のリップルネットワークと呼ばれる送金システムを構築しており手数料が低く抑えられます。

仮想通貨は今年大きな注目を浴び、ユーザーが激増しています。一方で、ブロックチェーン上で行われる取引には、手数料や承認スピードに課題抱えています。この仮想通貨の盛り上がりを一過性にしないためにも、来年以降の技術革新に期待をしています。


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