2019.04.15 (Mon) news

IMFとWorld Bankがブロックチェーンの実証実験を開始、銀行システムの効率化を目指す

Written by 真田雅幸

世界で最も大きな国際的金融機関であるInternational Monetary Fund(IMF)と World Bankが協力しプライベート・ブロックチェーンの実証実験を行った。今回の実験のプロジェクト名であるLearning Coinからは新たな技術を学ぼうとする意思が読み取れる。

Learning Coinは実験に参加しているIMFとWorld Bankのみアクセスすることができるプライベートチェーンのネットワークだ。複数の暗号通貨を発行し送金を行った。スマートコントラクトの仕組みや、マネロン対策のための取引の透明性などを両機関の職員が学ぶことができたという。

民間銀行ではJP Morganが独自の暗号通貨JPMコインを発行し送金の効率性を高めようとしている。またFacebookもブロックチェーンを活用し独自の金融システムを構築しようとしていることが相次いで報じられている。

IMFのChristine Lagarde専務理事は今月CNBCのインタビューに答え、ブロックチェーンチェーンを活用した金融イノベーションが発展すれば、既存の銀行システムに悪い影響を与える可能性があると発言していた。

「分散型台帳を利用し暗号通貨や暗号資産を生み出す技術は銀行のシステムを揺るがすでしょう。既存の銀行システムの安定性を損なうようなイノベーションを、我々は求めていません」

「The Bitcoin Standard」の著者であるSaifedean Ammous氏は、Lagarde専務理事の発言に以下のように反論している。

「もしもあなた達が本当に安定性を求めるのならゴールド(スタンダード)を採用し続けるべきでした。グローバルの金融システムに政府が発行するShit Coin(法定通貨)を採用するという破綻的な選択を行った時、あなた達は(自身で)不安定性を選んだのです」

Ammous氏が意図するように、政府と中央銀行により無制限に刷られる法定通貨制度は不安定であるのは明らかで、現在は長期的な低金利の固定化と量的緩和により市場機能は失われつつある。その不安定性が原因となり市場は定期的にバブルとバブルの崩壊を繰り返している。

ブロックチェーンを活用した金融システムは、既存の銀行システムの効率化に役立つのか、それともディスラプターとして真新しい金融システムを構築するのだろうか。

ブロックチェーン技術を利用し金融取引の効率性を高めようとしている動きは多方面で見られる。日常取引で使われるレベルのプロダクトができるのはまだ先であると予想されるが、金融イノベーションを起こすための技術開発は日々行われている。


Cointelegraph


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