2018.09.25 (Tue) news

アンドリーセン・ホロウィッツ、MakerDAOに1500万ドル投資 ステーブルコインが主戦場か

ステーブルコインが技術検証の段階を超え、実用化のフェーズに入っている。

アンドリーセン・ホロウィッツは、仮想通貨専門ファンドであるa16z Cryptoを通じて、MakerDAOのMaker(MKR)トークンを全体の6%にあたる1500万ドル分購入したことを明かした。MakerDAOは2017年にもアンドリーセン・ホロウィッツなどから1200万ドルを調達している。

ステーブルコインとは、そのトークン自体は価格を持たず、他のアセットの価格に連動する仮想通貨をいう。その分類には「原資産担保型」「代替資産担保型」「無担保型」の3つがある。

原資産担保型は、価格連動する対象となるアセットを裏付け資産にもつことで、そのトークンの価格を外形的に信用にたるものとみなす。米ドルを担保にもつTetherのUSDTが代表的だが、金本位制の時代の通貨はこのような形態をとっていた。

代替資産担保型は、たとえば米ドルに連動するステーブルコインを発行しようとする時に、米ドルの代わりにイーサリアムを担保にそのコインを発行する。当然、イーサリアムが値下がりしてしまえば担保の価値も下がってしまうため、イーサリアムの担保価値は数十パーセント割り引かれて換算される。MakerDAOはこの形態をとる。

無担保型はシニョリッジシェアとも呼ばれ、トークンの取引価格を監視するスマートコントラクトが、その価格に応じて供給量をコントロールする。スマートコントラクトが中央銀行の役割を担うということだ。現代の経済理論と同様に、将来的な利益を織り込んだ権利によって新しくステーブルコインが発行されるため、市場(この場合はシニョリッジシェア・プロトコルを使用した特定のトークン)の成長なくして価格の安定は図られない。

アンドリーセン・ホロウィッツは、ステーブルコインが仮想通貨市場に求められる理由として「ボラティリティが高すぎる」ことを挙げている。日常的に仮想通貨を使用するためには、日々の仮想通貨の価格変動がネックになると考えているようだ。

MakerDAOの仕組みに目を向けると、たとえばあなたが100ドル分のステーブルコイン(DAIと呼ばれる)を手に入れたいのならば、150ドル分のETHを担保型デット・ポジション(CDP)に預託する必要がある。したがって、本質的にはローンの形をとる。ETHを引き出すには、さらに利息をMKRトークンで支払わなければならない。支払われたMKRはバーン(使えなくすること)されるため、MKRの全体供給量が減少する。

アンドリーセン・ホロウィッツは、すなわちMKRの6%に投資することで、その供給量が減少することによる値上がりに賭けている、ということになる。DAI、そしてCDPの需要の高まりがMKRのリターンにつながるわけだ。


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