2019.07.22 (Mon) market

BTC/JPYは反発も上値重く、アルトコイン市場も様子見か

Written by 長谷川友哉

BTC/JPYはチャネルラインで反発:チャネル上限を目指す体力はあるか

先週のBTC対円は、前週からの下落の流れを継ぎ、週央にかけて安値を模索する展開となった。16日から17日にかけては、フェイスブック社のLibra(リブラ)に関する二つの公聴会が行われ、上院銀行委員会、下院金サービス委員会から同社への批判が相次いだ。両公聴会とも、主な焦点となったのは、暗号資産そのものというよりは、フェイスブック社のユーザープライバシーを保護する能力や信用力について、また、Libraが抵触する可能性のある様々な規制について議論された格好だ。しかし、こうしたLibra規制包囲網の強化が色濃くなったことで、業界全体への規制強化の飛び火を懸念する市場参加者やLibraローンチに期待を寄せていた投機筋が公聴会初日の結果を受け相場に売り圧力をかけたと考察される。

二日目の公聴会では、こうしたことが市場に織り込まれたこともあり、相場は下げ止まり、重要イベント通過によるアク抜け感で翌18日には相場は大幅反発とした。週末には方向感に欠ける展開となり、相場は反発続伸とできるか注目されるが、テクニカルの側面では、相場は下降チャネルのチャネルライン付近で反発しており、足元、6月28日高値(134万9998円)と7月3日高値(129万9000円)を結んだ下降トレンドライン(第1図内青線)の上抜けにも成功している(第1図)。出来高の水準は、先月末のピーク時と比較して減少傾向にあり、買い余力の後退が指摘されるが、今週は相場が下降チャネル上限(6月26日高値(149万9852円)と7月10日高値(143万6666円)を結んだ下降トレンドライン)を目指すか注目される。

先週は、主要アルトコインも概ね対ドル、対BTC共に下げ止まり反発した。前週(7月8日〜14日)では全面安となり市場から資金を引き上げる動きが確認されたが、先週は売りが一巡した格好だ。アルトコインが対BTCで上昇するということは、BTC人気が薄れてきているとも言えるが、先週はBTC対ドルも上昇につけているため、全体的に様子見ムード(BTCが対法定通貨で反発続伸するか否か)であることが指摘される。

【第1図:BTC対円チャート(4時間足)(価格:左目盛、出来高:右目盛)】


出所:bitbank.ccより作成

【第2図:主要暗号資産銘柄対ドル週次騰落率(7月15日〜21日)】


出所:coinmarketcapより作成

【第3図:主要アルトコイン対BTC週次騰落率(7月15日〜21日)】


出所:investin.comより作成

Tronジャスティン・ソン氏、錚々たる布陣で挑む暗号資産懐疑派とのランチの行方は

今週の注目イベントとしては、25日に行われる、トロン(Tron:TRX)創設者ジャスティン・ソン氏(Justin Sun)のウォーレン・バフェット氏とのランチがある。一見するとただのランチに聞こえるが、等イベントは主に三つの理由で注目されている。

一つ目は、ソン氏がバフェット氏とランチをするために支払った金額だ。バフェット氏は慈善活動の一環で、GLIDE Foundationを通じて、自身とランチをする権利をeBayでオークションしたのだが、ソン氏はそれをおよそ460万ドル(約5億円)で5月、落札した。著名投資家として知られるバフェット氏とのランチともあり、業界では期待する声もあるが、「より建設的な資金の使い道があったのではないか」との批判も多く散見される。

二つ目は、ソン氏がバフェット氏とのランチに招待したメンバーだ。Litecoin創設者のチャーリー・リー氏を始め、バイナンス・チャリティー・ファンド責任者のヘレン・ハイ氏(Helen Hai)、サークル社CEOのジェレミー・アレア氏(Jeremy Allaire)、そしてeToro社CEOのヨニ・アッシア氏(Yoni Assia)といった、暗号資産業界では誰でも一度は耳にしたことあろうメンツが参加予定となっており、錚々たる布陣でバフェット氏とのランチに挑むこととなる。

そして三つ目は、バフェット氏が暗号資産懐疑派としても知られているため、ソン氏とのランチ後に暗号資産に対して何らかの意思表示を行うか、そしてその内容は如何なるものかが注目されている。

当イベントが相場に影響するか否かは未知数だが、バフェット氏が万が一にでも暗号資産に対してポジティブ発言をすれば一定の投機買いを誘発してもおかしくないだろう。一方、ランチ後にバフェット氏の暗号資産に対する姿勢に変化がない若しくは悪化すれば、イベント自体が不発弾とみなされ、TRX相場に失望売りが入る可能性も指摘される。

この他、米時間22日からはICE(インターコンチネンタル取引所)のBakktがユーザー受け入れテストを行う予定となっているが、こちらは「ユーザー受け入れテスト」との詳細しか公開されておらず、相場への直接的な影響は軽微と考えられる。

一部では、今年のQ3中に正式なローンチがされるとの観測もあるが、全てはCFTC(米商品先物取引委員会)の承認次第なため、この先も同委員会のBakktを巡る言動には注目していきたい。

テクニカル分析

BTCの対円相場は、30日移動平均線を割り込み、7日線は30日線でデッドクロスを示現しており、短期的に弱気相場であることを示唆している。ボリンジャーバンドでは、先週はセンターラインがレジスタンスとなり、上値を重くした。バンド幅は拡大したまま横ばいとなっており、この先もボラティリティーの激しい展開が想定される。一目均衡表では、均衡表と遅行スパンが逆転しており、早期の売りシグナルが二つ点灯している。相場は抵抗帯(雲)の中で推移しており揉み合いとなり易いと言える。

【第4図:BTC対円チャート(日足)】


出所:bitbank.ccより作成

BTC対円の週足では、先週は相場が一時7週移動平均線を割り込むも、終値では同水準を死守した。各線とも上向きで推移しており、短中長期で上昇相場を示唆している。ボリンジャーバンドでは、引き続きバンド上辺が折り返してくるまで相場は上昇しやすいと言えるだろう。一目均衡表では、強い買いシグナルとなる三役好転を維持しているが、先週は基準線がレジスタンスとなり、本稿執筆時点でも相場は同水準を割り込んでいる。

【第5図:BTC対円チャート(週足)】


出所:bitbank.ccより作成

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