2018.07.24 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/7/24 ビットコインの価格が上昇、弱気相場からの脱出か

Written by 真田雅幸

ビットコインの価格は、先週の1BTC=75.3万円から12.8%上昇し1BTC=86.5万円となっています。ビットコインの価格が週間で10%を越えて上昇するのは約2月ぶりです。トレンド転換のシグナルも発生しており、今後の上昇が期待されます。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

ヘッドアンドショルダーボトムが成立、弱気相場が底打ちか

今週のビットコインチャートでは、ヘッドアンドショルダー(ボトム)が成立しました。中央の大きな谷のヘッドと、両脇の小さな谷のショルダーで形成されるヘッドアンドショルダーは、ビットコインの価格が谷の起点となるネックラインを大きく越えたことで見事に成立しました。

また、ヘッドアンドショルダーは、トレンド転換を示す最もポピュラーなシグナルの一つです。このシグナルの信頼度を確かめる方法が出来高です。最初のショルダーから出来高の減少が始まり、ネックラインを超える価格上昇時に出来高が戻ってくることで、信頼度の高いヘッドアンドショルダーが成立します。

今週のビットコインチャートでは、上昇に伴って出来高も上昇しており、信頼度の高いトレンド転換シグナルを発しています。さらにネックラインを超えた場合の価格の上昇予測値は、ネックラインとヘッドの距離で測ることができ、今回の場合は10万円程です。ビットコインはネックラインから10万円を越えた辺りで一旦調整していることから、こちらもほぼテキスト通りの値動きとなっています。

85万円付近で調整した後、さらに価格が上昇していることから買いの圧力が継続していることがわかります。また2月と5月に価格上昇の上値となった120日移動平均線(細青線)の上で現在は価格が推移しており、こちらでも買いのシグナルがでています。一方、200日移動平均線(太青線)が95万円付近で推移しているため、この平均線には注意が必要であると思われます。

ビットコインのドミナンスが今年最高値を記録、昨年12月の水準まで回復

ビットコインの仮想通貨市場におけるドミナンスが46.8%にまで回復してきています。昨年末の市場ではビットコインの価格が上がれば、アルトコインの価格も上がるという相場が続いていたことに加え、オルトコインが次々と登場してきたため、ドミナンスは下落傾向にありました。

しかしここ数週間、ビットコインの価格の上昇に対するアルトコインの価格が伸び悩んでいるため、ドミナンスが上昇しています。さらに投機的な動きが薄れたため、アルトコインから資金流出が加速しているとも言えます。

昨年末、市場が盛り上がっている時点では、ほぼすべての仮想通貨の価格が上昇するというまさにバブル市場が形成されていました。しかし今年に入り、一時の熱気が冷め市場参加者は冷静に相場を見つめ直しているのかもしれません。

たとえば、仮想通貨市場で2位のイーサリアムに関しては、ユーザーが増えたことによりトランザクション手数料が高騰しています。このままではDappsとよばれるブロックチェーン上のアプリを稼働させることが困難になります。

解決策として挙げられるのが、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)やShardingといったアップグレードですが、実装されるのはまだ先であるようで、ネットワークはいまだ発展途上であると言えます。

さらに、これらの技術が実装されたからといってネットワークが機能するとは限りません。PoSもShardingも最終的にノードの数が減少することを許容している技術であり、中央集権化すると言われているからです。

市場の投機熱が高まったことでイーサリアムのマーケットキャップは5兆円規模にまで膨れ上がっています。トークンと株式の価値を一概に比べることは難しいですが、日本で5兆円規模の企業は任天堂、ファーストリテーリング、リクルートホールディングスなどの一流企業となります。イーサリアムの現在の価格が高いのか安いのかは、市場の動きが語ってくれています。

現在の仮想通貨市場では多くのアルトコインから資金が流出しており、このトレンドを止めるにはトークンが有効活用できることを投資家に示す必要があると考えられます。

Barry Silbert氏「ビットコインの価格は底打ちした」

ビットコインの著名投資家でDigital Currency Groupの最高経営責任者(CEO)Barry Silbert氏は、今週ニューヨークで開かれたカンファレンスで「ビットコインの2018年の価格は底打ちした」と発言しました。

Silbert氏は、2013年からビットコインの関連企業に投資してきたエンジェル投資家と知られています。2015年に同氏によって設立されたDigital Currency Groupは、仮想通貨の店頭取引(OTC)やBitcoin Investment Trust(GBTC)と呼ばれる上場投資信託(ETF)などの金融サービスを提供しています。

ビットコインは今年の初めから弱気相場入りし、価格が大きく下落しています。しかし、Silbert氏によると機関投資家からの資金が仮想通貨市場に流入しているようです。

Digital Currency Groupの系列企業でGBTCを提供するGrayscaleは、上半期の企業報告書を公開しており、トータルで約270億円の資金流入があったとしています。そのうちの63%がビットコインに投資されており、37%が他の仮想通貨へ投資されています。

さらに資金の56%が機関投資家からのもので、20%がプロの個人投資家からであることが報告されています。また投資家の64%はアメリカ在住であることもわかっています。

Silbert氏はビットコインやブロックチェーンの未来は明るいとしながらも、大半のアルトコインを懐疑的にみているようです。

「現在1000を超える仮想通貨が存在しますが、我々が投資しているのは5つだけです。その他の99%の仮想通貨の価格は、ゼロになるでしょう」

Digital Currency Groupのポートフォーリオによると、50%がビットコイン、25%がイーサリアム・クラシック、15%がZcash、5%がDecentralandとZenCashにそれぞれ投資されています。


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