2018.01.16 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/1/10 − 16 下降トレンドが継続中、一方足場固めが進む

Written by 真田雅幸

ビットコインは昨年の12月7日に最高値1BTC=240万円に到達した後、下降トレンドに入り最近の1ヶ月間は徐々に価格を下げる展開が続いています。一方、価格は150万のサポートラインを試す場面が何度かみられましたが、このラインを割らずに現在は171万円ほどで推移しています。それでは、今週のビットコインの相場を振り返ります。

bitbank.ccのBTC/JPYチャート

中国のマイニング業務の規制(1月10日)

中国政府の公式発表などはなく事実確認は取れていないものの、The Wallstreet Journalの報道によると中国当局がビットコインのマイニング事業の操業停止を求めているとのこと。これを受け市場では、ハッシュレートの低下などが懸念材料となりビットコインの価格は10%ほど下落しました。時を同じくして、ビットコインのマイニング機器の製造・販売をする中国のマイニング事業大手Bitmainが、スイスとカナダに新たなマイニング施設の建設を計画しているとのニュースもあります。

今後も、中国のマイナー事情の変化が価格に影響を及ぼす可能性は高いです。しかし、以下のdata.bitcoinity.orgのチャートを参照すると、ハッシュレートの大きな低下は現時点ではみられません。マイナーは、ビットコインの取引をブロックチェーンに取り込む作業を行う重要な存在です。一方で、機器と電力さえあれば世界中どこでも作業は可能なため、中国がマイニング事業を操業停止させたとしても、ビットコインのネットワークへの影響は限定的なものだと考えられます。

韓国の取引所規制(1月11日)

韓国には、世界最大の取引量を誇るBithumbをはじめとする仮想通貨取引所がある一方、規制などの法整備が進んでいません。顧客の本人確認などのKYC(Know Your Costomer)に関するコンプライアンスも存在していない状態でした。仮想通貨に対する規制の立案作業が進んでいるとの情報は昨年から度々報じられてきましたが、11日に突如として取引所の全面閉鎖のニュースが市場に伝わると価格は大きく下落しました。

韓国では仮想通貨の取引が大人気で、最近の調査では30%のサラリーマンが仮想通貨の取引を行っているとのデータもあります。また取引所閉鎖のニュースの後、閉鎖しようとする政府の規制に対する抗議活動もみられました。韓国政府は15日、改めて規制に関して声明を発表し取引所を直ちに閉鎖することはないとしました。現在、仮想通貨市場には資金が次々に流入している状態が継続しており、多くのトレーダーが利益を出しています。市民が利益を出している間は、中国などの共産主義国家でない限り世論を無視した取引所の完全閉鎖などの規制は難しいのではないでしょうか。

今後、市場が暴落し多くのトレーダーが大きな損失を計上するなどの状況が起きた場合に初めて政府は強力な規制に踏み切ると思われます。当面の規制は、KYCを強化し匿名アカウントの取引停止などの措置に収まるとみられており、健全な市場の形成を目指すようです。

ネガティブなニュースの裏で価格の下落は限定的

今週は、中国と韓国の規制がきっかけとなりビットコインの価格は下落しました。7日までの数日間は、価格が上昇しており205万円ほどまで回復していた場面で、2つの規制のニュースにより更なる価格上昇の腰を折られた形となってしまいました。一方、ここ1ヶ月間のレジスタンスラインだった150万円の価格帯まで下落することはなく160万円付近で下げ止まりました。大きなネガティブなニュースが続いたものの底堅さをみせたのではないでしょうか。今後の価格の上昇が十分期待できる一つの指標になっています。

モナーコインが小反発

bitbank.ccのMONA/JPYチャート

モナコインは、12月6日に1MONA=2200円の最高値を記録したものの、その後価格は下落を続け現在は940円付近で推移しています。元々投機的な動きで価格が上昇していたため、この下落は仕方のない価格調整だったのではないでしょうか。最高値から約60%ほど価格を下げている一方、1MONA=900円の辺りにサポートラインが存在するため、今が短期的な底値付近の可能性があります。モナーコインは、日本国内でコミュニティが広がりつつある日本発の仮想通貨で、今後の価格上昇の期待値は高いです。


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