2018.09.11 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/9/11 ビットコイン価格が大幅下落、フィボナッチリトレースメント61.8%の壁を越えられず

Written by 真田雅幸

ビットコインの価格は、先週の1BTC=80.6万円から12.3%下落し1BTC=70.7万円となっています。ここ3週間順調に価格が上昇していたものの、9月5日から相場の状況が大きく変化し3週間前の価格水準にまで一気に下落しました。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

調整することなく、大きく下落した背景には大量のロスカットが影響か

ビットコイン(BTC)の価格は、9月5日の1BTC=83万円付近から大きく下落し、日次の変化率は-9.6%を記録しました。9月5日までの数日間は下値を徐々に切り上げる展開が続いたため、ロングポジションを保持していたトレーダーが多く存在し、下落をきっかけにロスカットの連鎖が発生したものと推測されます。

また、今年のBTCの値動きパターンでは、上昇した後、価格調整が発生し下落するという場面が多くみられたため、虚をつかれたトレーダーが多かったのかもしれません。2月、4月、7月の上昇局面では、下落する前に価格調整が行われています。

下落が始まった位置をみると、フィボナッチリトレースメントの61.8%付近にあたり、価格の上昇を何度も跳ね返してきたポイントでした。前回の高値を記録した7月25日のローソク足と、前回の安値を記録した8月14日のローソク足を使いフィボナッチリトレースメントを引くと1BTC=83万円付近が61.8%にあたります。

9月5日のローソク足を高値、9月8日のローソク足を安値としてフィボナッチリトレースメントを活用した場合、1BTC=77万円付近が61.8%となるため今後の上昇の上値として注意するポイントとなります。

カナダでビットコインのミューチュアル・ファンドが誕生

仮想通貨系投資ファンドのFirst Block Capitalがビットコインのミューチュアル・ファンド「FBC Bitcoin Trust」を資産家向けに提供することを発表しました。このファンドの特徴は、Tax-Free Saving Account(TFSA)やRegistered Retirement Savings Plan (RRSP)などの制度を利用することができ、税金の優遇措置を受けることができます。

TFSAは、資金の運用益が非課税になる制度で毎年5500ドルまで拠出することができます。RRSPも資金の運用益が非課税となりますが、退職後の貯蓄を目的とした制度です。RRSPを利用して資金を拠出する場合、その年の税金の控除を受けることができるメリットもあります。

FBC Bitcoin Trustのようなミューチュアル・ファンドは、長期的な投資を主な目的としているため、安定的な買い圧力を市場に提供します。そのため価格に対しても長期的にポジティブな影響があると考えられます。

First Block Capital のSean Clark最高経営責任者(CEO)は、仮想通貨の将来は明るいと話しています。

「現在多くの金融機関が仮想通貨市場への参入を検討しています。ゴールドマン・サックスはトレーディングサービスの提供を断念したようですが、仮想通貨の管理サービスの提供を検討しているようです。ビットコインの値動きは落ち着きつつあり、新規で市場に参加するには今が良いタイミングと言えるでしょう」

仮想通貨取引所BittrexがBitcoin Goldを上場廃止、51%アタックが原因

米仮想通貨取引所BittrexがBitcoin Gold(BTG)の上場廃止を決めました。Bittrexは5月、BTGのネットワークが51%アタックを受けた際、2重支払いによる被害を受けています。上場廃止は、BTGの開発チームが被害に対する補償を拒否したことも理由の一つであるようです。

ハッカーはBTGをBittrexへ送金し他の仮想通貨に交換した後、出金したことが報告されています。BTGを送金した後、51%アタックを行いブロックチェーンを巻き戻したことで、ハッカーのBittrexへの送金はキャンセルされました。

BittrexはBTGの開発チームに対し、補償として12,372 BTGを要求していました。5月時点では、1BTG=50ドルほどで価格が推移していたため被害額は約61万ドルであったと推測されます。

一方、BTGの開発チームは、Bittrexが正確な被害総額を公表していないため補償を拒否しました。

BTGの価格は、ネットワークが攻撃された5月頃から大きく下落しています。

今後は、BTGのようにマイニングアルゴリズムにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)が採用され、かつハッシュレートが低い仮想通貨は51%アタックを受ける可能性が高いため、取引所への上場が困難になると予想されます。

現在、ビットコインキャッシュ(BCH)のネットワークでも51%アタックが起こる可能性が高いと言われています。BCHはBTCと同じSHA256をPoWに採用しているため、BTCのマイナーはBCHをマイニングしたりネットワークを攻撃したりすることが可能です。

BTCのハッシュレートは53.1E/s であるのに対し、BCHのハッシュレートは3.8E/sでBTCの約7%ほどしかありません。BCHのネットワークへ51%アタックを仕掛けるには、2E/sほどのハッシュレートが最低必要となります。これはBTCのハッシュレートの約3.8%であるため、いつ51%アタックが仕掛けられてもおかしくない状況であると言えます。


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