2018.01.23 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/1/17−23 ビットコイン 本格的な下降トレンドに突入、仮想通貨市場全体としても大きく下落

Written by 真田雅幸

ビットコインは16日から大きく価格を下げ始め、一ヶ月間のサポートラインであった1BTC=150万円を割りました。サポートラインを割ったことで価格の下落はさらに加速し、一時100万円付近まで価格を下げました。仮想通貨相場全体として、昨年の年末から年始にかけての熱気に溢れた上昇相場から一転し下落相場の様相を呈しています。それでは、今週のビットコインの相場を振り返ります。

bitbank.ccのBTC/JPYチャート

突如として訪れた弱気相場

ビットコインは、昨年11月の後半から12月にかけて大きく価格を上昇させました。上昇の大きな理由としては、ビットコインの商品先物取引の上場でした。アメリカの大手商品先物取引所のCMEとCBOEへの上場が12月となっており、機関投資家からの資金がビットコインに流れてくるとの期待感から価格は上昇を続けていました。

一方、12月に上場した先物取引は取引量もさほど多くなく、市場全体に大きなインパクトを与えたとは言い難く、期待感から上昇していた相場の熱気の薄れが現在の価格に反映されているのではないでしょうか。

さらに、今年に入り中国のマイナー規制やOTC取引も禁止されるとの報道がありました。中国と時を同じくし韓国でも取引所に対する規制に関するニュースがあり、取引所を閉鎖するとの情報もありましたが、現段階では閉鎖なのどの措置は取らないようです。

ビットコインの相場は、規制などのニュースが重なり市場参加者にはネガティブな材料が揃い売りを誘発し弱気な展開を引き出していしまったようです。今後は、1BTC=150万円を超えるまで強気相場が戻ってくることはないと思われます。短期的には、この150万円のラインが相場の温度感を図る尺度となるのではないでしょうか。

アメリカ政府機関の一部閉鎖でビットコインの価格が一時的に上昇

米連邦政府の暫定予算が19日に期限を迎え、さらなる暫定予算が成立しなかったため政府機関の一部が閉鎖することが報じられるとビットコインの価格は上昇しました。日本時間で20日の最安値1BTC=130万円ほどから144万円まで価格が上昇し、ドルへの不信感から一時的にビットコインが買われたようです。

bitbank.ccのBTC/JPYチャート

最近の報道では、アメリカの最大の債権国である中国が米国債を買い控えるなどの情報もあり、昨年の11月には中国の保有高は1兆1760億ドルとなり10月の1兆1890億ドルから減少していることがわかっています。今後は、ドルの動きもビットコイン価格に大きな影響を及ぼす可能性が大いに考えられます。

ビットコインのファンダメンタルズは向上

ビットコインの価格が大きく下落する一方、ビットコインの送金機能としてのファンダメンタルは改善しつつあります。一時高騰していた送金手数料は大きく減少し、現在は平均で20-30satoshi / byteとなっており、ビットコインを別のアドレスに移すなどの送金がしやすい環境となっています。

Johoe's Bitcoin Mempool Statistics参照

さらに、ビットコインのメインネットワークでは、徐々にライトニングネットワークという最も信頼されているスケーリングプロジェクトが始動しています。すでにライトニングネットワークを利用したオンラインショップもオープンしています。現在は、メインネットワーク上でテストをしているといった状態ですが、ビットコインの開発状況としては大きな前進となっています。価格とは裏腹に機能面としては、今後のビットコインの更なる発展が期待できる内容となっています。

下落相場の中で見せたイーサリアムの強さ

今週は仮想通貨相場全体の価格が下落し、市場の時価総額は6.5兆ドルから5.2兆ドルまで下落した一方、BTC建てでみた時のイーサリアム(ETH)はほぼ横ばいと他の仮想通貨が大きく下落する中で高値を保っています。

bitbank.ccのETH/BTCチャート

ドル建てでは、今週の最高値1ETH=1244ドルから現在は1006ドルと大きく下落しているものの、BTC建てでは0.09BTCの高値を保っています。下落相場での下落率が限定されている銘柄が保有者のホールド力が強い通貨と考えられ、それだけプロジェクトの将来性を期待しているユーザーが多いともいえます。一方、仮想通貨市場の過熱感が一旦収まったところで大きく下落する通貨は、価格の値上がり率を狙った投機的なユーザーが多く取引しているとも言えます。

仮想通貨は、市場としては勿論ですが技術的にも発展途上であり大きなリスクを抱えています。1番長い歴史をもつビットコインですら未だにスケーリング問題を抱えており、その他の通貨は、さらに歴史が浅く開発者もビットコインと比べると少なくより大きな技術的なリスクや価格の変動のリスクが存在します。一方、リスクを上手く扱うことで大きな利益を得ることができるのが投資です。仮想通貨市場はすでに一般的な認知度も高いため今後は、ここ最近のようなすべての仮想通貨の価格が上昇するといった展開は考えづらいため、上手くリスクヘッジをする投資テクニックがより必要とされる市場になっていくのではないでしょうか。


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