2018.03.23 (Fri) news

株式市場全面安、金、原油へ資金流入 ビットコインのへの影響は

Written by 真田雅幸

米国株式市場が大幅に下落し、世界の金融市場全体に混乱が広がっている。ダウ工業株30種平均は、前日比2.9%安の2万3957ドル89セントを記録した。株式市場の下落は、ビットコインの価格に対して如何なる影響を及ぼすのだろうか。

22日には、米中銀の連邦準備理事制度委員会(FRB)が政策金利を0.25%引き上げた。また、ドナルド・トランプ大統領が中国製品の輸入に対しての関税を強化する方針を打ち出したことで、貿易摩擦が起こるとの懸念が生まれ投資家心理を冷やした。

米株式相場の下落を受け、日経平均も前日比で900円(4.5%)下落。現在は2万600円付近を推移している。その一方で、株式市場の下落は、金や原油などのコモディティ市場への資金流入を加速させているようだ。

金の価格は、今週1.8%上昇し1トロイオンス=1338ドルを記録。原油の価格も今週、4%上昇し1バレル=68.91ドル付近で推移している。2008年に起きた世界的金融危機の際も、株価が大きく下落した一方、金や原油などのコモディティには資金が流入している。

ビットコインはインターネット上のペイメント機能を有しているが、総供給量が有限であるため、希少価値性のあるデジタル・ゴールドとしての性質も持つ。アメリカで商品取引を規制する商品先物取引委員会(CFTC)は、ビットコインは、取引の際の交換媒体として利用される商品(コモディティ)であるとの見解を示している。

米大手先物取引所のCBOEとCMEは、ビットコインの商品先物取引を昨年末に上場させているが、取引高が伸び悩んでいた。昨年から今年の年初にかけて株式市場が好調であったため、機関投資からのビットコインに対する需要が低かったことが取引高低迷の要因の一つであると考えられる。

会社の収益率に左右される株価とは異なり、ビットコインの価格形成は景気動向に左右されない。よりシンプルな需要と供給のバランスが価格を決定する。株式市場が停滞すれば、ビットコインに対する投資需要が盛り上がることは十分考えられる。

ビットコインの価格は最近の3日間で500ドルほど下落し、現在は1BTC=8378ドルとなっており、株式市場の下落が現状ビットコインにプラスの影響を与えているとは言い難い状況だ。

ビットコインは、金融危機が起きた際の金のような投資の避難先として認識され、デジタル・ゴールドとしての地位を確立することができるのだろうか。


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