2017.10.26 (Thu) news

BitcoinUnlimitedのGigablock Testnetで1GBのブロックが採掘される

Written by 平山 翔

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今月13日Bitcoin Unlimited(BU)のチーフサイエンティストであるPeter Rizun氏はGigablock Testnet上で初めての1GBブロックが採掘されたことを発表した。現状のBitcoin Coreのブロックサイズは1MB(SegWit導入後は理論上4MBのBlock weight)なので、1000倍の大きさのブロックが採掘されたことになる。これはnChainやUBC(University of British Columbia)との共同実験であり、ブロックサイズを引き上げることによって、ネットワーク上でどのような問題が発生するかを検証することを目的にしている。

手数料とは、乱暴な言い方をすれば10分毎に生成されるブロックをめぐる需給で決定される。かつては数円程度の手数料で送金できたビットコインが、トランザクション数の増加とビットコイン価格の上昇によって、今では数百円の手数料がかかることもある。そこで、BUはブロックサイズを引き上げることによって供給を増加させ、手数料を低減と承認時間の短縮を実現させるアプローチを採用している。

ビッグブロックを導入した場合に、ビットコインネットワークが正常に機能するか否かは不明であり、大きな懸念点とされてきた。そこでビッグブロックをネットワークに伝播させ、ストレステストを実施することによりボトルネックを探るというのが今回の実験である。

実験の予定継続期間は5年間だ。資金はnChain、BUからそれぞれ1年間に15万ドルで、合計30万ドル、5年で150万ドルが提供されることになる。既にトロント、フランクフルト、ミュンヘン、ワシントンにマイニングノードが設置され、ネットワーク伝播やMempool認証等の検証が行われている。

現時点での検証結果

実験チームから発表されたレポートによれば、Mempoolにおいて詰まりが発生し、ノード間不一致の増大とブロック伝播の遅延が発生したようだ。ビッグブロックの伝播と検証それ自体は滞りなく行われ、Mempoolに問題が発生するまではボトルネックにはならなかったという。

プロジェクトチームは「実験によってオンチェーンでのグローバルペイメントの実現が不可能であり、スケーリング問題はオフチェーンによって解決されなければならないと判明することもあるだろう」と述べており、その際は実験は早期に中止される。

ブロックサイズの引き上げは、それに付随して発生し得るマイナーやフルノードの中央集権化が懸念され、スモールブロック派から度々指摘されてきた。今後、実験を通して明確になった問題点とそれに対する解決策によって、ビッグブロック派の対処が示されるかもしれない。

SegWitやLightning Networkとは別の道を探るオンチェーンスケーリング派の実験や検証が進むことはビットコインの発展にとっても有益であり、今後ビッグブロックを支持するユーザーも増えてくるかもしれない。


ScalingBitcoin Stanford GigablockNet Proposal | Bitcoin | Computing
BUIP065: Gigablock Testnet Initiative | Bitcoin Forum
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