2019.03.22 (Fri) news

Bitmain、安価な電力を利用し大量のASICの稼働を準備

Written by 真田雅幸

マイニング用ASICの製造大手Bitmainが雨季の安価な電力を利用し大規模なマイニング事業を行うとCoindeskが報じた。四川省などの中国の南西地方では夏から秋にかけて降水量が増えることから、豊富な水資源をもとに大量の電力が発電される。

Bitmainは今後、安価な電力が手に入る夏場に向けて20万ユニットのASICを稼働させる計画で、情報筋によると、ビットコインやビットコイン・キャッシュがマイニングできるAntminer S11やAntminer S15が使われるようだ。

Bitmainは今月、Equihashの暗号通貨をマイニングする新型ASICのAntminer Z11をリリースしている。主要な暗号通貨ではZcashがEquihashを採用している。

Bitmainが稼働させるASICの時価総額は少なくとも8000万ドルにのぼると推計されている。夏場の平均電力料金である1kWhあたり0.037ドルを利用すると月の利益は770万ドルになると試算される。Bitmainはこの情報に対しコメントを控えている。

Bitmainは昨年、暗号通貨市場の低迷を受け大きな赤字を計上していることが度々報道された。公開されている数字ではないが、2018年は第三四半期までに5億ドルの損失を計上していることが香港証券取引所への上場申請書からわかっている。

事業の資金繰りが悪化したBitmainは昨年、社員の半数を解雇するという決断に迫られていた。さらにイスラエルに拠点を構えていたAIを開発するスタートアップを閉鎖した。

ASICの販売シェアにおいてもBitmainは苦戦をしており、Asicminervalue.comによると現在、最も高性能なSHA256用のASICはASICminerが販売する8 Nano Proだ。BitmainのAntminer S11は現在のビットコインの価格である3970ドルでは利益が見込めないとの評価が下されている。

Bitmainは大量のASICの在庫を抱えていることが指摘されており、夏に向けて稼働するASICも売れ残った商品を自社で利用しようとしていると推測される。安価な電力を利用し電力コストを低く抑えることで利益が見込めるという計算だ。

bitcoinwisdom.com

ビットコインのハッシュレートは昨年の10月をピークに大幅に下落していたが、価格が3500ドルを回復した2月あたりから徐々に盛り返してきている。最高値65TH/秒から一時35TH/秒まで下落したものの、現在は48TH/秒まで上昇している。一方でハッシュレートが回復しているものの、価格は10月の6000ドル付近の下落から半値も戻せておらず、マイナーにとっては今後も厳しい競争を強いられることが予想される。


Coindesk 1
Coindesk 2


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