2018.06.13 (Wed) news

韓国、ブロックチェーンIDを銀行システムに導入

Written by 真田雅幸

韓国の主要な金融機関を束ねるKorean Federation of Banks(KFB)は、オンラインバンキングやモバイルバンキングシステムにブロックチェーンを活用したID認証プログラム「BankSign」を導入すると発表した。来月ローンチする予定だ。

企業向け分散型台帳プラットフォームNexlederを提供するサムスングループ傘下のサムスンSDSが、BankSignの開発を行った。Nexlederはこの他、支払いや書類管理などを目的としたSDKも提供している。

KFBは昨年11月、ブロックチェーンを使ったネットワークシステムを構築し、活用するための金融コンソーシアムを結成していた。BankSignの運用試験は今年4月頃から始まっていた。

KFBの広報担当者は、BankSignが銀行用に開発された韓国初のブロックチェーン・プロジェクトであるという。また、ブロックチェーンを活用した理由として、分散型台帳システム内のデータは参加者がそれぞれ管理し、ハッキングや改ざんが非常に困難であることを挙げた。

BankSignは、パブリックチェーンではなく、プライベートチェーンを採用している。パブリックチェーンへの参加に許可は必要ないが、プライベートチェーンでは提供する企業が許可したユーザーのみネットワークへの参加が許される。

BankSignは、ユーザーがオンラインバンキングやモバイルバンキングを利用する際のID認証作業を簡素化する目的で作られた。今までの認証作業には、「公式認証システム」と呼ばれる20年前に作られたシステムが使われ続けていた。

ブロックチェーンは多くの企業が注目している技術だが、実用される段階までに至るプロダクトはほとんど存在しない。最近ではオランダ中銀が、「ブロックチェーンは、運用コストが高く金融取引には現状利用できない」とする報告書を発表している。

今回、KFBがBankSignを導入する理由のひとつとして、現在の認証システムが古すぎることも関係していると思われる。導入された後、実際に作業効率が向上するのかなど、今後の動きに引き続き注目したい。


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