2018.04.13 (Fri) news

サムスン電子、マイニング用ASICチップをハロングマイニングに提供

Written by 真田雅幸

韓国の電子製品メーカーのサムスン電子が、ハロングマイニングにマイニング用ASICチップを提供していることがわかった。ハロングマイニングは昨年、ビットコイン用のASIC、Dragonmint T1の販売を開始している。

以前からサムスン電子はマイニング用ASICの開発を行っていることを認めていたが、その詳細は明かされていなかった。サムスン電子は、香港の半導体製造会社のTSMCを通じASICチップをパートナー企業のハロングマイニングに提供する。

TSMCは、中国のマイニングハードウェアメーカーのビットメインにも半導体を供給している。同社の売上はマイニング需要により450億円ほど増加する見込みだ。

サムスン電子は、イーサリアムやモネロのマイニングにも使えるメモリー容量の大きいGPUの製造を行っていたが、今回のASICの製造により本格的にマイニング事業に参入することになる。

マイニング用ハードウェア市場はビットメインの独占状態が長い間続いており、ネットワークへの悪影響を懸念するものも少なくなかった。市場内競争の活性化は、マイナーの分散化を促しネットワークの安定に繋がる。

ハロングマイニングは、マイナーの寡占化を防ぐために防御特許を取得している。特定のマイナーの特許による事業の寡占化を防ごうとする動きだ。マイニング事業をよりオープンにイノベーティブにする狙いもある。

Dragonmint T1の開発者BtcDrak氏は、ハロングマイニングを立ち上げた理由を以下のように語っている。

「我々にはマイニング市場に競争を起こす目的がある。SHA256をさらに良いものにしたいとも考えている」

ハロングマイニングによると、Dragonmint T1はビットメインのAntminer S9より30%電気消費効率がよく、最大で16テラハッシュ/秒の計算を行えるという。

中央集権化したネットワークでは、51%アタックを通じマイナーが行う2重支払いの成功率が上がる。ハロングマイニングが非中央集権化を促すのは、彼等がビットコインのネットワークは非中央集権であることに価値があるということを知っているからだ。

ビットメインは最近、イーサリアムとモネロのマイニング用ASICを世界で始めて発売している。モネロのコミュニティは、ASICの発売をうけハードフォークすることを決めた。イーサリアムのコミュニティは、ASICに対する策を講じるか否かの議論の最中で、今後の動きに注目が集まる。


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