2018.11.09 (Fri) news

米SECが初めてDEXに対し規制のメス、開発者に対し7.5万ドルの制裁金

Written by 真田雅幸

米証券取引委員会(SEC)は、ブロックチェーンを活用した非中央集権取引所(DEX)「EtherDelta」の創業者Zachary Coburn氏が証券法に違反していたとし、制裁金を課すことを決めた。 Coburn氏は、運営によって得た不正資金30万ドルをSECに返還するとともに、制裁金7.5万ドルと利子1.3万ドルの支払いに応じた。

SECがDEXの運営者に制裁金を課したのはこれが初の事例だ。EtherDeltaはイーサリアム上で発行されるERC20トークンの取引プラットフォームで、スマートコントラクトを使って取引が成立する。EtherDelta上で行われた取引の数は過去18ヶ月間で360万に上るとSECは報告している。

EtherDeltaは証券に該当するトークンの取引サービスを提供していたため、運営には正式な登録と許可が必要だった。SECは2017年にイーサリアム上のトークンであるDecentralized Autonomous Organization(The DAO)に関するリポートを公表しており、The DAOのような証券トークンの取引サービスを提供する個人や団体は、SECへの報告義務があると明記している。

SECのSteven Peikin氏は以下のようなコメントを残している。

 「我々は分散型台帳技術を使ったアプリケーションが証券市場にイノベーションを起こそうとしていることを知っている。しかし、投資家保護の観点から、既存の法律に従いSECはイノベーションを管轄する必要がある」

DEXの開発者にとって、SECは証券に該当していたトークン名を明らかにしておらず、今回のSECの決定には不透明感が残る。さらにCoburn氏は2017年の後半にEtherDeltaのプロジェクトから離脱しているにもかかわらず制裁金が課された。不正に関わっていた場合、過去にさかのぼって裁かれるということだ。

また、中央サーバーを活用せずノードが分散しているサービスでも、ルール違反をしている場合、実質的な責任者や運営者を特定しSECは制裁を課すということを示した。これにより、DEXのみならずブロックチェーンを活用したアプリケーションの開発者すべてが規制リスクの対象となる可能性が浮上した。

Coburn氏は、SECの捜査に協力的であったことから比較的低い制裁金が課され、金融市場からの永久追放などの措置も受けていない。

元々ブロックチェーンは、規制など干渉を受けないための技術として有用性を持っている。しかし、今回のように責任者が特定できる場合、開発者が違反者として制裁を課される。ブロックチェーンの開発者やユーザーは、サービスが抵触しそうなエリアの規制ルールを認識しておく必要があるようだ。


SEC


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