2019.01.16 (Wed) news

新たなコードに脆弱性が発見されイーサリアムのハードフォークが延期

Written by 真田雅幸

今週予定されていたイーサリアムのハードフォーク「Constantinople 」が、コードの脆弱性を理由に延期されることが決まった。脆弱性はスマートコントラクトの監査を行うChainSecurityによって報告された。

Constantinopleは7,080,000個目のブロックがマイニングされる1月16日に行われる予定であったため、ハードフォーク直前で中止が決まったことになる。また、同アップグレードは元々昨年に行われる予定だったため、2度目の延期となった。

今回のネットワークのアップグレードは、イーサリアムの開発ロードマップのMetropolisで予定されている2部構成のうち、後半部分だった。前段階の「Byzantium」は2017年10月に行われている。

ChainSecurityによると、今回のアップグレードの影響によりスマートコントラクトの一部のファンクションに脆弱性が発生し、ハッカーは「Reentrancy attack」と呼ばれる手法で他ユーザーのETHを送金することができた。

Constantinopleの延期の影響からか市場ではイーサリアムの価格は若干下げている。

Coinbase ETH/USD 1時間足チャート

イーサリアムの価格は昨日から約7.5%下落した120.9ドルとなっている。Constantinople延期の影響はいまのところ限定的だ。

一方、今回のアップグレードはイーサリアムのマイニング報酬を3ETHから2ETHへと変更するプランも含まれていたため、供給量の減少を投機材料にしていたトレーダーも多くいたと考えられる。今後のConstantinopleの延期プランによってはさらに価格が大きく動く可能性も十分にある。

今回の供給量の操作を伴ったアップグレード方針や、急な延期の決定をイーサリアムの開発チームが行うのは、中央銀行が実行する金融政策と同じだと指摘する者もいる。ユーザーが個々にノードを走らせている非中央集権のネットワークであれば、アップグレードを強制することも、一方的に中止することもできないはずだ。

Constantinopleの延期に関する追加の発表は、今週金曜日に行われるカンファレンスで追加情報が発表されると予想されている。


ChainSecurity


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