2018.01.16 (Tue) news

値上がりを受け仮想通貨保有者を狙った犯罪が増加 ウォレットに細工、強盗も

Written by 真田雅幸

直近の1ヶ月間で大きく値上がりした仮想通貨は多く、資産が5、6倍になった投資家も少なくない。一方、価格が上昇したことにより犯罪者が仮想通貨を狙うインセンティブが高まり、様々な手口の犯罪が増えている。

オンラインウォレットがハッキング被害に

オンラインウォレットを提供するBlackWalletsは14日、ドメインネイムシステム(DNS)がハッキングされ大量のステラー・ルーメン(STR)が盗難にあった。670,000STRが盗まれ時価にすると約5000万円にのぼる。盗まれたステラの一部は取引所のBittrexに送られており、BlackWalletは犯人の行方を追っている。

オンラインで購入したハードウェアウォレットのパスフレーズに細工

ハードウェアウォレットは、オンラインに接続せずビットコインの秘密鍵を管理することができるため仮想通貨の最も安全な管理方法だ。しかし、それを逆手に取りハードウェアウォレットのパスフレーズに細工をして仮想通貨を盗み出そうとする事件も増えている。
パスフレーズとは、複数のワードの組み合わせで構成されるバックアップパスワードだ。ハードウェアウォレットを無くしてしまった時でも、パスフレーズを使えば再度ウォレットにアクセスすることができるようになる。

イギリスに住むある男性は、最も有名なハードウェアウォレットの一つLedgerを、オンラインショッピングサイトのeBayを利用し購入した。男性はLedgerに自身の持つほとんどの仮想通貨を保管していたが、ある日男性がウォレットをチェックしたところ、すべての仮想通貨がなくなっていた。

後日わかったことだが、送られてきたLedgerはすでに開封済みで、犯人はパスフレーズを予め用意し使わせていたようだ。男性が仮想通貨をLedgerに送金した後、犯人はウォレットにアクセスし自身が管理する別のアドレスに送金したことがわかっている。

仮想通貨で儲けていたロシアのYouTuberの自宅に強盗が入る

仮想通貨ブロガーでYouTuberとしても活動していたロシア人のPavel Nyashin氏は、何者かに自宅を襲撃され約4700万円を強奪された。

覆面を被った集団がNyashin氏の自宅を襲い現金や重要書類などを奪って逃走した。Nyashin氏は、犯人達に半リンチにされ病院送りにされた。

同氏はブログや動画を通じ、いかに仮想通貨でお金を儲けることができるかなどの内容を発信していた。また自身が大金を保有していることを公にしていたようだ。

公式サイトから提供されるウォレットに細工

ビットコインからハードフォークをしたビットコインゴールドを分離させようと新たなアドレスに自身のビットコインを送った所、ビットコインとビットコインゴールドの両方を盗まれる事件も発生している。

ビットコインゴールドの公式サイトで紹介されていたリンクを辿ってMybtgwallet.comに行き、分離するために専用のウォレットを作成しようとすると秘密鍵かパスフレーズを入力するように要求された。ウォレット作成後ユーザーが自身のビットコインなどの仮想通貨をそのアドレスに送信すると、自動的に別のアドレスに送金されていたことがわかっている。少なくともビットコイン、ビットコインゴールド、イーサリアム、ライトコインが盗まれ、3.6億円相当が被害に遭っている。

今後はクリプトリテラシーが問われる

仮想通貨は現在多くの価値をもつ資産となっており、悪意を持つ多くの人々が保有者の仮想通貨を狙っている。オンラインに繋がった状態での安全なウォレットの管理方法、信頼できるウォレット選びなど、仮想通貨ならではの運用知識が必須になる。

仮想通貨で儲けた人は宝くじに当選したようなもので急に莫大な資産の保有者になっため、身の振り方を心得ていない場合が多い。Nyashin氏の事例を教訓に、大きな資産をもつと他者が自身を攻撃するインセンティブも高まることを肝に命じるべきだろう。

多くの仮想通貨は中央で管理する者がいないため盗難に遭った場合、手元に返ってくることはまずないため、セキュリティがとても重要だ。また仮想通貨を大量に保有をしているということを公にしないことも大事になる。


Coindesk1

Coindesk2

Cointelegraph


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