2018.08.28 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/8/28 ビットコイン、底値を切り上げる展開

Written by 真田雅幸

ビットコインの価格は、先週の1BTC=69.7万円から8.8%上昇し1BTC=76.4万円となっています。2週間連続の上昇となり、今年の最安値である1BTC=65万円は底堅く、現在は徐々に底値を切り上げる展開となっています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

ビットコインの価格が上昇、MACDにも注目

ビットコインの価格は1BTC=76.4万円となっており、先週まで上値の重しとなっていた73.5万円のレジスタンスラインを突破しました。今年のビットコインは60万円代を底値に反転すると、その後価格が大きく上昇する場面が何度かありました。そのため、今後の価格の上昇を予期させる展開となっています。

日足チャートのMACDをみてみると、赤のMADC線が0ラインに接近しています。一般にMACD線が0ラインを下から上へクロスすると買いのシグナルと言われています。これから数日間でクロスすると予想されるため、大きなポイントとなりそうです。

前回と前々回にMACD線がゼロラインを下から上へクロスした際、ビットコインの価格は大きく上昇しています。緑の矢印がついている、4月中旬と7月中旬にクロスが確認されています。

4月と7月にMACD線がゼロラインをクロスした後、ビットコインの価格は約20万円ほど上昇しています。今回も価格の大きな上昇に繋がるシグナルとして機能するのかに注目です。

SECがビットコインETFを再び否認

米証券取引委員会(SEC)は22日、新たに9つのビットコインETFを否認したことを発表しました。今回否認されたのはProShares、GraniteShares、Direxionの3社が提案したビットコインETFでした。

否認理由は主に、市場操縦などの不正に対する防止策が不十分であることです。また市場規模が小さいため、ETFの価格決定プロセスが不透明であるとしています。

SECは7月26日にもWinklevoss兄弟のビットコインETFを、今回と同様の理由で否認しています。その時点でビットコインの価格は8000ドルほどで推移していましたが、否認の失望売りから6000ドルまで一時価格を下げました。

Winklevoss兄弟のビットコインETFが否認された際、ビットコインの価格は大きく下落した一方、今週のETF否認のニュース後は価格が上昇しています。

今回の否認に関するニュースはすでにビットコインの価格に織り込み済みであったようで、否認のニュースが市場の予想通りであったため、売り材料の出尽しが価格の上昇に繋がったようです。

USDTの発行とビットコインの価格の相関性が低下

ドルにペッグしたステーブル・コインのテザーは、以前からビットコインの価格操作に使われていると疑われてきました。しかし最近の相場からは、テザーの発行とビットコインの価格の相関性は弱いことがわかります。

8月に入りテザーは約4億ドルも発行されている一方、ビットコインの価格は約13%下落しています。またテザーの総供給量は、今年の初めの13億テザーから28億テザーと倍以上に増加している一方、ビットコインの価格は年初から2分の1以下に下落しています。

今年の6月にはテキサス大学のJohn M. Griffin教授とAmin Shams教授が、テザーがビットコインの価格に大きな影響を与えているとの研究結果を公表しています。両教授は、ビットコインの価格下落時にテザーが発行される傾向があり、価格下落の下支えになっているとの見解を示していました。

ブロックチェーン上の取引を分析するChainalysisは、テザーの取引量とビットコイン、イーサリアム、ライトコインの価格の相関性が低下しているデータを公表しています。

EOS、NEOに関しては、2月頃までテザーとの相関性が上昇していました。しかし4月頃から低下傾向にあることがわかります。

テザーと仮想通貨の価格の相関性が強かったのには、テザーの供給量が継続的に増えていることと、昨年まで仮想通貨の価格が上昇していたことが関係しているようです。しかし実際は、一時的にテザーと仮想通貨の価格に相関性があるように見えていただけのようです。

現在もテザーの供給量は増加傾向にある一方、仮想通貨の価格は下落傾向にあるため相関性は低下しています。現在の市場は弱気相場であるため、仮想通貨から価格が安定しているテザーへ資金が退避しており、テザーには需要が生まれ供給量が増加し続けていると推測されます。


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