2018.04.02 (Mon) news

ビットコイン取引でマネロン有罪判決、禁固刑20年

Written by 真田雅幸

トーマス・カスタンゾ容疑者は3月末、ビットコインを利用しマネーロンダリングを行ったとして有罪判決を言い渡された。裁判は米アリゾナ州フェニックスで行われ、同容疑者には最大で20年の禁固刑または2500万円の罰金が科される。

カスタンゾ容疑者は昨年、違法に銃弾を所持していたとして国土安全保障省によって逮捕されていた。逮捕された時点でビットコインの他にイーサリアムやダッシュなどの仮想通貨も所持していた。

カスタンゾ容疑者は過去に、ビットコインのP2P取引を目的としたウェブサイトを運営していた。ウェブサイトの広告には、一度に最大で約530万円までの現金取引が可能であることが記載されていた。

米連邦当局の職員は、2014年頃からカスタンゾ容疑者が運営するウェブサイトの内偵捜査を行っていた。米司法省の報告によると捜査官は、違法なドラッグディーラーを装い同容疑者に接触している。2年間で約2500万円相当のビットコインを介した取引が、同容疑者と捜査官の間で行われたことが報告されている。

今回の裁判では、カスタンゾ容疑者が捜査官に対し「ビットコインの匿名性を上手く利用すれば、違法な薬物取引に有効である」と発言していたことが明らかになっている。

ビットコインを使った取引は匿名性が高いと言われるが、ビットコインの移動履歴はすべてブロックチェーン上に記録されている。ウェブサイトの利用記録とビットコインの移動履歴を分析することで、個人の特定は高い確率で可能となる。

ウェブサイトを介してビットコインの取引を行う場合、手数料は一般的に1.5%ほどだが、カスタンゾ容疑者が運営していたウェブサイトでは7〜10%の手数料を徴収していた。

現在アメリカでは国家安全保障局(NSA)や内国歳入庁(IRS)などの政府機関が、違法取引の有無を確認するためブロックチェーン上の取引履歴を監視している。

ビットコインの取引履歴はインターネット上で半永久的に残り続けるため、違法な取引を行う犯人が、当局の捜査網から逃れるには高度な技術理解が必要となる。ビットコインよりさらに匿名性が高い技術を備える仮想通貨も存在するため、違法な取引にビットコインが使われる時代は徐々に終わりに近づいているのかもしれない。


Coindesk


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