2018.10.30 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/10/30 三角保ち合いを再び下方ブレイク、下落トレンドは継続

Written by 真田雅幸

相場

ビットコインの価格は、先週の1BTC=71.7万円から1.4%下落し1BTC=70.7万円で推移しています。昨夜三角保ち合いを再び下方ブレイクし、下落トレンドが継続していることを示唆しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

Bitbank ビットコイン日足チャート

テクニカル的に強気シグナルが見当たらない現在のビットコイン相場

10月10日に前回の三角保ち合いを下方ブレイクした際は、取引所Bitfinexが発行するステーブルコイン「テザー」に対する信用問題が発生し、一時的に価格が上昇しました。しかしこの上昇は、テザー価格の下落に起因したものでした。現在は1USDT=0.99ドルと元の価格水準に戻っています。

今週は再び下降三角形の保ち合いを下方ブレイクし、買いの需要が弱いことを改めて示しました。現在はボラティリティの低下とともに出来高が減り市場は過疎化の一途を辿っています。

ビットコインは、将来的な価格の上昇を期待できるファンダメンタルズを持っている資産である一方、短期的にみたテクニカル分析では現在の下落トレンドを変える可能性があるシグナルは一切出ていません。

下記は、Grayscalが提供するビットコインの投資信託GBTCのチャートです。GBTCはアメリカの株式市場で取引されている唯一のビットコインに紐付いた有価証券です。1000シェアで1BTCと同等の価値が保証されています。GBTCの価格には、Grayscalへのビットコインの管理手数料が含まれているため、仮想通貨取引所での取引価格より割高で取引されています。

GBTC 週足チャート

GBTCのチャートでは今年の安値を切り下げ続けています。一方、Bitstampの現物価格チャートでは今年の2月に記録した安値6000ドルを割らずに推移しています。

Bitstamp ビットコイン週足チャート

GBTCの価格は安値を切り下げ続けており、投資信託を通じたビットコインへの投資需要は減退しています。Bitstampで取引される現物価格も今後安値を切り下げてもおかしくはない状況にあることがわかります。

また、Bitstampのチャートの矢印に注目すると、価格の下落とともに出来高も減少してることがわかります。出来高が減少しているということは、買いと売りの両方が減少していることを示唆しています。一方、価格は上値を切り下げていることから、買いの減少が売りの減少を上回っていると推測することができます。現在の下落トレンドが反転するには、週足チャートではっきり確認できるレベルの出来高の上昇などの市場の変化が必要でしょう。

プレミアムからみる先物市場トレーダーが保有するポジションの変化

ビットコインの先物取引を提供している取引所Bitmexの「XBTUSD」は、トレーダーが保有するロング・ポジションとショート・ポジションの比率に応じたプレミアムが8時間毎に発生します。ロング・ポジションの比率が高い場合、ロング・ポジションを保有しているトレーダーはショート・ポジションを保有しているトレーダーへプレミアムを支払います。ショート・ポジションの比率が高い場合は、その逆となります。

8月8日〜24日と9月6日〜9月20と10月13日〜30日の3期間に発生したプレミアムを比較すると、Bitmexのトレーダーのポジションに変化があることがわかります。この3期間中、ビットコインの価格は1BTC=69万円〜73万円の価格帯で推移しています。

Bitbank ビットコイン日足チャート

下記チャートの緑はロング・ポジションのトレーダーが支払うプレミアムで、赤はショート・ポジションのトレーダーが支払うプレミアムを表しています。白枠で囲った8月と9月の期間はショートのプレミアムが多く、10月現在はロングのプレミアムが多いことが読み取れます。

Bitmex プレミアムチャート

始めの2期間はショート・ポジションの比率が高く、現在はロング・ポジションの比率が高いことを表しています。今年ビットコインは70万円を割る度に大きく反発しているため、この価格帯を底値とみたトレーダーの多くが現在ロング・ポジションを保有していると推測されます。

ここで気になる点が、これが強気のシグナルなのか弱気のシグナルなのかですが、これは弱気のシグナルです。なぜなら、すでに多くのトレーダーがロング・ポジションを保有しているため、上値で買いを入れるトレーダーが少ないと予想できるからです。また、ロング・ポジションは、クローズする際に売り圧力に変わるため上値は重くなります。

現在多くのトレーダーがこの価格帯を割らないだろうと考え始めたことで、市場心理は回復し、それが先物市場のポジション比率に表れています。一方、これは強気のシグナルではなく弱気のシグナルであることに注意する必要があります。


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