2018.09.18 (Tue) market

週間ビットコイン相場 2018/9/18 ビットコイン価格は一時上昇するも押し戻される展開、最安値圏での攻防

Written by 真田雅幸

ビットコインの価格は、先週の1BTC=70.7万円から0.5%下落し1BTC=70.4万円となっています。一時73.7万円まで価格が上昇する場面がみられましたが、高値を保つことができず先週と同じ価格帯まで再び下落しました。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

方向感なく推移するも、最安値圏が近づく

週初めは徐々に安値を切り上げ価格が上昇したものの、青のトレンドラインをブレイクすると価格は一気に下落し全戻しとなりました。短期的には強いトレンドが存在せず、買いと売りどちらのポジションも取りづらい相場となっています。

トレンドの強弱を示すADXは20で推移しており、トレンドが弱い状態であることを示唆しています。ADXは25〜50でトレンドが存在することを示唆し、50以上で強いトレンドが存在することを示唆します。

さらに緑のCMFも0ライン近辺で推移していることから、買いと売りが拮抗していることを示しています。一方、徐々にプラス圏のエリアが減少していることから、買い圧力が弱くなっていることも示唆しています。CMFは、買い圧力が強ければプラス方向へ、売り圧力が強ければマイナス方向へと推移します。

強いトレンドが発生するには今週の安値69万円〜高値73万円のレンジをどちらかにブレイクする必要がありますが、中長期でみた場合はレンジを下方ブレイクする可能性が高いと推測されます。

現在の価格は、すべての移動平均線(200日(赤)、50日(緑)20日(黃))の下で推移しておりベア・トレンドにあると言えます。また7月と8月に上昇した際の価格推移と今週の価格推移を比べると、買い圧力が非常に弱かったことがわかります。

上昇した際の安値を繋げた3つのトレンドライン(青)の角度は、徐々にフラットに近づいていることがわかります。7月のトレンドラインが最も角度が高く、今週のトレンドラインの角度が最も低くなっています。

これは7月からビットコインの買い圧力が徐々に弱まっていることを示唆しています。今週のレンジを下方ブレイクしたと仮定した場合、今年の最安値65万円を試しに行く可能性が高いと考えられます。

ベア・トレンドはいつまで続くのか?

ビットコインは今年に入りベア(弱気)・トレンド相場に突入しました。ベア・トレンドであることを判断する指標が200日移動平均線(200MA)です。

ビットコインの価格は、2月上旬に2015年以来となる日足の終値が200MAを割り込み、現在は200MAの下で価格が定着しています。ビットコインの前回のベア・トレンドは、2014年4月頃から始まりました。

前回のベア・トレンドは約560日間継続しました。現在のビットコインはベアトレンド入りから約230日間が経過しています。前回のベア・トレンドを参照すると、現在のベア・トレンドが今後6ヶ月間以上継続してもおかしくないことを示唆しています。

短期的に上昇する場面はあっても、200MAを完全に超えるまでは長期的にはベア・トレンドが継続しています。そのため、現在はベア・トレンドに沿った下目線のトレードが高確率トレードとなります。

相場がベア・トレンドからブル(強気)・トレンドに変わるには、価格が200MAを越え、かつ200MAがサポートとして下値を支えるようになることが必須条件です。

イーサリアムの下落要因となっているファンダメンタルズ

イーサリアムの価格は現在1ETH=194ドルほどで推移しています。今年1月の最高値1ETH=1400ドルから比べ価格は約86%下落しています。イーサリアムを含めたアルトコインの価格とビットコインの価格には正の相関関係があり、ビットコインの価格下落がイーサリアムの価格が下落する要因の一つであると考えられます。

一方、イーサリアムには価格を押し下げるファンダメンタルズ要因も存在します。1つ目が総供給量です。イーサリアムは現状供給量の上限がなく、トークンであるイーサは半永久的に増え続けます。

イーサリアムの開発者は、次回のアップグレードでマイニング報酬を3ETHから2ETHに変更することを発表しています。供給量の増加スピードは低下するものの、総供給量が決まっていないイーサリアムには、長期的な価値の貯蔵手段としての機能性は低いと言えます。

また、イーサリアムはユーティリティ・トークンとしての需要面でも現在伸び悩みをみせています。下記はDappRadarを参照にした、イーサリアム上のDappsのデイリーユーザー数です。イーサリアムのDappsで最も利用されているのが、DEX(Decentralized Exchange)のIDEXです。IDEXのデイリーユーザー数は約2500ユーザーです。

分散型予測市場アプリのAugur(REP)は、イーサリアム上でICO(イニシャル・コイン・オファリング)を行い、最大約11億ドルの資金調達に成功しました。

Augurは2年間の開発を経て今年の7月にプロダクトを正式にリリースしました。一方、ほとんど利用されておらず、デイリー・ユーザーの数は35ユーザーとなっています。

Dappsを利用するユーザーが少ない理由は、利用するための初期費用が高いことが原因であると考えられます。Dappsを利用するには、独自トークンを購入しスマートコントラクトを作成しなければなりません。

SNSアプリのように簡単に登録し利用できない点もハードルとなっています。仮にTwitterやFacebookが現在のように無料ではなく、独自トークンを使わなければならなかったとしたら、ユーザーは今より少なかったでしょう。

独自トークンを使わなければならないという制約が、Dappsを利用するユーザーが少ない原因の一つであると推測されます。このような状況から、現状イーサリアムのユーティリティトークンとしての需要は少ないと言えます。

供給量に上限がないことに加え、ユーティリティ・トークンとしての需要が少ないというファンダメンタルズが、現在のイーサリアムの価格を押し下げている大きな要因だと考えられます。


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