2018.05.28 (Mon) news

イングランド銀行、デジタル通貨の発行を検討

Written by 真田雅幸

イギリスの中央銀行にあたるイングランド銀行(BoE)のマーク・カーニー総裁は、中央銀行のデジタル通貨「CBDC」の発行を前向きに検討している。またBoEは今月、CBDCに関するリサーチペーパーを発表している。

カーニー総裁は先週行われたスイスの中央銀行が主催するカンファレンスに出席し、CBDC発行の可能性について言及した。CBDCが経済の安定につながることを期待しているようだ。

中央銀行が発行するCBDCは、各国で議論が盛んに行われるようになっている。ノルウェーの中央銀行も今月、CBDCに関するホワイトペーパーを発行している。

ビットコインや他の仮想通貨についてカーニー総裁は以前、否定的な意見を述べている。

「仮想通貨はお金としての役割を果たせないだろう。価値の貯蔵という機能が欠けた通貨だ」

各国の中央銀行がCBDCに関する議論を行うようになったことには、仮想通貨のような政府に管理されないデジタル通貨が出現したことが少なくとも影響を与えているものと思われる。また中央銀行が伝統的に行ってきた、金利の操作を軸とした金融政策の効果が減少してきたこともCBDCの発行に関する議論の余地を作っている。CBDCは金融政策の幅を広げることができる可能性がある。

中央銀行は通常、政策金利とよばれる一般銀行へ融資を行う際の金利を操作することで市中に出回るお金の量をコントロールしようとする。しかしイングランド銀行のように政策金利がすでに0.5%のような状態では、経済を刺激しようとしても下げることができる金利幅が少ないため金融政策の効果が限定的となる。

CBDCを発行し国民に直接分配するといった政策を行うことで中央銀行は、より効果的な金融政策を行うことができるようになる。また国民に配るお金の量をコントロールすることで、より容易にインフレターゲットも達成されるだろう。今後も各国の中央銀行のCBDCに関する動きには注目だ。


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