2018.12.26 (Wed) news

ビットコイン・プライベートのプレマインが発覚

Written by 真田雅幸

ビットコインとZClassicからハードフォークしたビットコイン・プライベート(BTCP)がプレマインされていたことがCoin Metricsの調べにより発覚した。BTCPブロックチェーンのパブリック稼働前に204万コインがプレマインされていた。

プレマインとは、ブロックチェーンが正式稼働する前にコインをマイニングする行為を指す。あらかじめ大量のコインを確保しておくことで、後に価格が付いた際に売り抜けて利益を得ることができるため、プレマインは詐欺を目的に行われることが多い。

プレマインは開発者の開発費用として事前に公表されている場合もあるが、BTCPはプレマインの存在を公表していなかった。BTCPの開発チームはプレマインがコードのバグであったと釈明し、プレマインされたコインを消去するため緊急ハードフォークを実施する可能性について言及している。

開発チームが実際にプレマインの存在を認識していなかったかどうかはわからない。もっとも、仮に本当に認識していなかったとすれば、最大供給量が変わるような致命的なバグを見逃していた開発チームの技術力には疑問符が付く。

2100万BTCPとされていた最大供給量は、新たに発見された204万BTCPと合わせると2304万BTCPとなる。Coin Metricsは、プレマインされた30万BTCPは既に取引所に送金されていると報告している。

今までプレマインの存在が発覚しなかった理由として、BTCPの特殊なハードフォーク仕様が挙げられる。BTCPのブロックチェーンはZClassicが元となっており、そこにビットコインのUTXO(Unspent Transaction Outputs)データをハードフォークでインポートした。

インポートされたビットコインのUTXOデータは、BTCPの開発チームによってハードフォークの前に公開されていた。ボランティアの開発者はそのデータの正当性をチェックしたが、ビットコインのすべてのUTXOが含まれていることを確認できた一方で、不正に追加されたUTXOが複数のブロックに含まれていることは発見できなかったようだ。

Coin Metricsは今回のことを教訓として「Don’t trust, verify(信用するな、検証しろ)」を強調した。暗号通貨の取引データはブロックチェーン上にすべて公開されており、フルノードを立ち上げユーザー自身がブロックの検証作業を行うことができる。いかなる中間業者や開発者の言い分を「信用」する必要がなく利用することができるのは、ユーザー自身が取引を「検証」することが可能なトラストレスなネットワークだからだ。


Coinmetrics


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