2018.01.18 (Thu) news

ビットコイン・コミュニティで当然のように使われる「伝わらない仮想通貨用語」7選

仮想通貨の世界ではただでさえよくわからない技術用語が並ぶ上、コミュニティ内でしか通じないようなスラング(俗語)がたくさんあります。最近では「億り人」が脚光を浴びましたが、これは株式市場で使われていたのが元ネタですし、「投資で1億円以上の資産を形成したのかな?」と推測も立ちやすい、比較的かんたんな用語なのではないかと思います。

そこで、今回は仮想通貨コミュニティで使われることが多い用語を7つピックアップし、ひとつずつ解説していこうと思います。

1.フィアット

日本円などの通貨(法定通貨)のこと。説明不要ですね。

ビットコイナーはビットコインを「お金」として見てるので、便宜上ビットコインと法定通貨をわけざるを得ない、イデオロギー的に同一視できないという気持ちがあったりするんじゃないでしょうか。頻出単語です。

用例:「すいません、ちょっといまフィアットなくて。BTCでもいいですか?」

2.JPYマイニング

日本円をマイニングして、その作業対価に日本円を得ること。

JPYは日本円のことで、マイニングは仮想通貨のブロックチェーンに対して行われる計算作業のことをいいます。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨では、マイニングを行うことで成功報酬としてBTCやETHを得ることができます。

転じて、JPYという仮想通貨のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)アルゴリズムに準じたマイニングを行うことで、JPYを報酬として得ることをJPYマイニングというわけです。JPYのPoWは一般に労働を意図して言われることが多いみたいですね。

ただ、少し疑問が残るのは、これは「マイニング」というよりも「クラウドマイニング」に近いんじゃないかという点。なので今後は「JPYクラウドマイニング」という言葉を提起していきたいと思います。サービス提供者が誰なのか気になりますね。

用例:「現在の期待利益率では、JPYをマイニングしてBTCに替えておくのが一番かもしれません」

3.ディセントラライズド

必殺技のようですが、「分権型」(Decentralized)を意味する用語です。

基本的に、仮想通貨の開発コミュニティはビットコインに限らず特定の信頼できる第三者機関(Trusted-Third Party; TTP)を置かないディセントラライズドなネットワークの構築に心血を注いでいます。TTPの存在は、「システムの脆弱性を突かれると全体が停止してしまう」という単一障害点(Single Point of Failture; SPOF)にもなりえます。

インターネット自体、ネットワーク間をつなぐプロトコル(inter network)によって構成されたディセントラライズドなシステムです。だからインターネットを作り上げた人たちが、仮想通貨に大きな可能性を抱くのでしょう。金融業界でも、「ディセントラライズド」であることを目指す取り組みも少しずつ行われているようです。

用例:「あのサービスはディセントラライズドじゃないから微妙だよね」

4.スキャム

仮想通貨のせいで使用ハードルが低くなりすぎてしまった残念な英単語。

本来は「詐欺」とか「騙す」ことを意味する言葉なので、公共の場で連呼しないように。変人と思われること必至です。

用例:「最近、まわりの全員がスキャマーに見えて怖い…」

5.草コイン

草は時価にあらず。時価総額にもあらず。

戦前日本の俳人である種田山頭火は、往生のきわに次の句を残しています。

「おちついて死ねそうな草萌ゆる」

おわかりいただけましたでしょうか。ちなみに、「草コイン」の定義は田中氏が考案しそれを大石哲之氏がまとめた「仮想通貨の4分類」に詳しく書かれています。

用例:特になし

6.ゴックス

2014年に破産した仮想通貨取引所、マウントゴックス社の事例から。

サービスが突然シャットダウンしたりすると、「ゴックスか!?」と騒がれたりもしますが、よくよく考えてみれば失礼な話なので最近はあまり使われることもありません。

転じて資産を失ったり、友情が潰えたりと、なんかヤバい感じのことが起こったら「ゴックスした」って言うことがあります。その他には、秘密鍵をなくして仮想通貨を取り出せなくなったら「セルフゴックスした」とか。嫁ゴックスは単なる惚気です。

用例:「秘密鍵をなくしてセルフゴックスしてしまいました…」

7.トラストレス

直訳すると「信用できない」という意味ですが、仮想通貨の世界だと「相手を信用する必要がない」とか、「信頼を最小化する」といったような意味で使われています。

本来は仮想通貨のネットワークシステムに関する用語です。お互いに素性を知らないノードであっても、相手を信頼せずデータを検証することその正しさを確かめることができる。これが仮想通貨/暗号通貨の最大の魅力で、特定の信頼できる第三者機関を置かないがために真にボーダーレスなプラットフォームやエコシステムができるってもんです。Decentralized(分権化)も重要ですが、Trustless(トラストレス)を技術の中核に置くからこそムーブメントが起こるのではないでしょうか。

発展してトラストレスな関係ってのもあるみたいですが、お互い成果のみで認め合う的な感じなんでしょうか?

用例:「トラストレスってのは他人を信用しなくてもいいって意味で…」「悲しいね。人間関係にトラウマがあるの?」


というわけで、ここでは伝わらなそうな仮想通貨用語を説明していきました。使いどころが難しいものもありますが、用例に合わせて皆さんも日常生活の中で使っていきましょう。


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